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EIGHT-JAM 2024年9月1日 米津玄師 特集 前編(川谷絵音、坂東祐大、Yaffle、須藤優)

大好きな音楽番組
「EIGHT-JAM (旧 関ジャム 完全燃SHOW)」(日曜日 よる11:00~、たまに11:30~)のまとめ記事です。

EIGHT-JAM」は、プロミュージシャンの方々が、

音楽理論、音楽の奥深さなどを楽しめて学べるので、とても大好きな番組です。

こちらでは、メモ程度に残させていただいております。

気軽に、楽しんでいただければ嬉しいです。

米津玄師_アーティストゲスト

アーティストゲスト

・川谷絵音(ゲスの極み乙女/ indigo la End)
・坂東祐大
・Yaffle
・須藤優(XIIX)

✅川谷絵音(ゲスの極み乙女/ indigo la End)
米津玄師とは新曲を聴かせ合うなど10年近い友人。

🎵「シアラ」ゲスの極み乙女(2024年)

Yaffle ソングライター・音楽プロデューサー
米津玄師「毎日」を共同編曲。
手がけたアーティスト 藤井風、iri、adieuなど。

坂東祐大 作曲家・音楽家
東京藝術大学 音楽部作曲科を首席で卒業

【TV・映画音楽】
・アニメ「怪獣8号」
・「竜とそばかすの姫」
・ドラマ「大豆田とわ子と三人の元夫」
・報道STATIONテーマ曲

🎵「花火 - ピアノとオーケストラのための協奏曲 Scene 1」坂東祐大

米津玄師との出会い
(坂東さん)
海の幽霊」っていう曲を、米津さんがリリースする時に、
オーケストラ作れる人を呼んでほしいと…
これがきっかけです。

僕は全然J-POPの人じゃなくて、現代音楽やってる人なんで、
Yaffleみたいに音楽プロデューサーじゃないし、
最初は何で僕なのかな?という感じで一緒にやってたんですけど、
同世代で、音楽の趣味とか割と近いなという…

須藤優(XIIX ベーシスト)
・2013年から米津玄師のサポートベーシストを務める。

【サポートベース】
・米津玄師
・宮本浩次
・sumika
・Superfly
・ゆず
・aiko など

須藤優さんコメント
2013年にセカンドシングルで「MAD HEAD LOVE」という曲があるんですけど、
そこで初めてレコーディングに呼んでもらって。
そこからレコーディングだったり、あとはライブもやったことなかったので。
初ライブからずっと

バンドメンバーも実はずっと変わってなくて、
初ライブから ずっと同じドラムの堀正輝君と、
ギターがヨネの幼馴染で、小学校、中学校から幼馴染で、
中学校も一緒にバンドやってたみたいなナカちゃん(中島宏士)で、
僕がベースで3人で10年ぐらい ずっとサポートをはいやってて。

で、去年初めて鍵盤の宮川純くんって人が入ったんですけど。
だから結構よく知ってる方だと思います。

初めて会った時からやっぱなんか他の人と全然違うなと思ってて。
感覚が簡単に言っちゃうと「もうこいつ天才だな」みたいな…
もう初対面から思ってたので、いずれそうなるよねと…

🎵「MAD HEAD LOVE」米津玄師(2013年)

米津玄師_少し楽曲紹介

🎵「vivi」米津玄師(2012年)
2012年活動開始

🎵「LOSER」米津玄師(2016年)
ダンスも話題に

🎵「Lemon」米津玄師(2018年)
MV再生数日本一 8億7000万回

🎵「さよーならまたいつか!」米津玄師(2024年)
連続テレビ小説主題歌

米津玄師_4年ぶりのNEWアルバム「LOST CORNER」

🎵「KICK BACK」米津玄師(2022年)
アニメ「チェ―ソーマン」オープニング・テーマ
アメリカ・レコード協会(RIAA)から日本語詞曲初のゴールド認定

🎵「M八七」米津玄師(2022年)
映画「シン・ウルトラマン」の主題歌。

🎵「LADY」米津玄師(2023年)
✅mabanuaさんコメント
玄師くんが楽器の音色や音の長さにスゴクこだわりを持っていたの印象的でした。

🎵「毎日」米津玄師(2024年)

✅アイナ・ジ・エンドさんコメント
曲の最後の「頑張ったとしても 変わらないもの」の歌い方が
切なくてとても好きです。
頑張ってるよ!もう充分!」と言いたくなるファン心理が働きます。

🎵「さよーならまたいつか!」米津玄師(2024年)
連続テレビ小説主題歌

mabanuaさんコメント
「パプリカ」もそうなのですが、サビのコード進行とメロディにとても
「和」の哀愁を感じます。

米津玄師 のスゴさが分かるこの1曲

「地球儀」_坂東祐大さんセレクト

NEWアルバムで思い入れの強い曲

🎵「地球儀」米津玄師(2023年)

✅「地球儀」
・宮崎駿監督 映画「君たちはどう生きるか」主題歌。
・幼少期からジブリ作品に多大な影響を受け宮崎駿監督を敬愛していた米津…
・宮崎駿監督が「パプリカ」を聴いたことがきっかけで楽曲オファー。

✅坂東祐大さんコメント
地球儀」の制作はすごく大変で、
米津くんとスタジオにこもり徹夜の合宿を4日くらいいました。

色々な試行錯誤の末、最終的に僕の実家にあるピアノ
録音することになったのですが、米津チーム一同がうちの実家に来られまして、
お正月明けてすぐだったので、年始の親戚の集まりみたいな感じで、
なんだかとてもおかしかったです。

米津玄師さん コメント
本当にあの曲作るのはすごく大変だったんですよね。
そもそも話を受けたのが映画公開の4年前とか、 その間に、
ああした方がいいか、こうした方がいいかっていう、
いろんな形が自分の頭の中通り過ぎていって

で、こうでもないでもないっていうのが。
何が正解なのか分からないみたいな

自分を監獄の中に閉じ込めるじゃないですけど、
そういう状況になったらなんか変わるかなと思って。
4、5日ぐらい 小部屋でアコギ1本で考えて、で、それを坂東くんの元に持っていって。
こういう感じになったんだけどどうかなっていう。
で、それをピアノとかで演奏してくれてって

(スタッフさん)
それは同じスタジオでですか?

(米津さん)
ずっと一緒にいたわけじゃないんですけど、たまに来てくれて。
なので、拘束してしまって申し訳ない。そういう気持ちがありました

(スタッフさん)
最終的には坂東さんの実家のピアノで録音をしたと伺ったんですけど、それはなぜですか?

(米津さん)
本レコーディングをする1年前ぐらいに ちゃんとしたスタジオで
デモを撮ったんですよね。
ちゃんとしたスタジオとはりつつまデモなんで、
わりかしそこらへんの用意したピアノ で録ったんですけど、
その時、マイクの立て方とかも別にそんな細かく決めたわけじゃないんで、
すごくなんかペダルを踏む音、ノイズが結構入っちゃったんですよね。

で、なんかそれがすごい良かったんです。

その後、曲が完成してレコーディングしようってなった時に、しっかり したピアノと、
ちゃんとマイクも立てて録ってみたら、すごく物足りないというか、
なんか綺麗になりすぎてしまったなっていう…
そういう感覚に陥ったんすよね。

で、じゃあどうするかつって、いろんなピアノ試してたりとか、
ピアノの叩く部分に布とかかまして、 その布の厚さとかで、
音の感じ変えてみたりとか、手ぬぐいがいいんじゃないか
とか、
それはそれですごい楽しかったんですけど。

で、色々やってみた結果、うち(坂東さん家)にピアノがあると。
結構、本当、子供の頃から弾いてたからと、そういう意味で、
几帳面に扱ってきたわけじゃないので、いい感じに雑かもしれないっていう話で、
じゃあ行ってみるか。で、行って録ってみたら、それがやっぱ1番良かった。

いい具合に、椅子の軋む音とかが入ってくれて、いい空気が流れてるなと…


「海の幽霊」_須藤優さんセレクト

初めて聴いた時、空いた口が塞がらなかった…

🎵「海の幽霊」米津玄師(2019年)
・劇場アニメ「海獣の子供」主題歌。
・原作を愛読していた米津が映画化の話を知り逆オファー

デジタルクワイアを日本でいち早く広めた

須藤優さんコメント
休日にキャンプをしていた時、偶然大自然の中でこの曲を初めて聴き、
「とんでもない曲だ」と 空いた口がふさがりませんでした。

オーケストラによる生楽器の温かみとデジタルクワイアとの融合で生まれる独特な浮遊感
コード進行は終始一貫しているのに、メロディーとストリングスなどのアレンジで
ここまでドラマチックに作れるのが本当にすごい

デジタルクワイア
・一人の歌を聖歌隊のように再現する技術。
・米国のアーティスト「フランシス・アンド・ザ・ライツ」
・2010年代中盤に開発した新たなデジタルエフェクト。

堀田茜さんコメント
米津さんの曲って、聴いたことない感じの曲なのに、
なんか懐かしい感じがするなっていうの思ってて。
こういう新しい技法とかが取り入れられてる方なんだな
というのを知りました。

須藤優さんコメント
デジタルクワイアっていう、要はボーカルシンセサイザーですよね。
なんていうか、機械なので、冷たさみたいな、ある種人工的に作った近未来感
というか、都市感みたいなもの
と、オーケストラのいわゆる普遍的な温かみみたいな、
その融合がものすごい綺麗にマッチしてて、どうしてこんな曲ができんのかなと思いました。

「Lemon」_川谷絵音さんセレクト

Aメロを聴いた瞬間に大ヒットを確信!
2018年 社会現象になった曲

🎵「Lemon」米津玄師(2018年)
・MV再生回数 8億7000万回(日本人アーティスト市場最高再生回数)
・配信売上トリプルミリオン突破。

✅川谷絵音さんコメント
初めて「Lemon」を聞いた時、Aメロを聴いた瞬間にこの曲は大ヒットするとわかった。
楽曲を作る時、サビが強い曲というのはある程度作ることができる。
そしてサビみたいなインパクトを持つAメロというのを頑張れば作れると思う。
でも、AメロらしくめちゃくちゃいいAメロをかける人は本当に少ない

「Lemon」はサビを立たせるためのAメロであり最高のAメロである。

「Lemon」が出る前も、もうあと1曲あれば行くみたいな時で、
ちょうど飲んでた時に、「もう次めっちゃいい曲できたわ」と
すごい自信で バラードって言ってて、これ多分すごいのが来んだろうなって思ってて、
Aメロ聴いた時に「うわ、これやられた」と思いました。
もうサビ聴かなくても、もうこれが代表作になるだろうなって思ったんすよ。

サビも「あの日の悲しみさえ」とかって、もちろん強いですけど、
なんかすごい象徴的なAメロというか。
ユーミンさんとかもそうじゃないですか。
AメロらしいAメロで、すっごい頭に残るAメロがあるからサビを歌いたくなる
なんかそういうのがあって。
「Lemon」聴いた時に、なんか「第2のユーミンさんだ!
僕はなんかそう思って、これ絶対売れるなって思いました。

✅Yaffleさんコメント
「ウェ」という耳に残るサウンドは、音楽に詳しくない人でもなどと印象に残ったはず。
あれはEDMなどで使うボーカル素材を切り刻んで新しいメロディーを構築する
「ボーカルチョップ」という技法。

J-POPのバラードという文脈とは全く関係のないジャンルから引っ張てくるテクニック。
そしてそれをブレイクしている瞬間に入れることで、より効果的に耳に残る手法、
ああいうのを入れてくるのが米津さんの面白さです。

あれ、必要じゃないんじゃないですか。
やらなくても成立する音で、ある意味そういう努力じゃないところで使って
深みを出したというところが本当すごい楽曲だなと思います。

ダンスミュージックで使うボーカルチョップを音楽性が違うJ-POPのバラードで使うスゴさ

「Flamingo」_須藤優さんセレクト

米津の真の強さが照明!
「Lemon」大ヒット後の一発目のシングル曲

🎵「Flamingo」米津玄師(2018年)
「Lemon」の次にリリースされたシングル。
ファンキーなサウンドと日常語ではない日本語詞なども話題に。

須藤優さんコメント
「Lemon」という大ヒット曲を出した次に「Lemon2」を作らない
全く違うテイストのこの曲をリリースする強さが米津玄師のすごさです。
シンプルなリズムに多様なボイスサンプルであそこまで踊れるトラックに昇華できるすごさ
歌詞の言葉選びややる気のない「あー、はい」というセリフ
こぶしの効いた歌い回しなど遊びが多く、
他の人に真似できない米津サウンドの面白みも詰まった曲です。

「Lemon」であれだけ大ヒットになったら、ま、次に作る曲って、
絶対、王道というか、「Lemon2」じゃなくて、バラードじゃなくても、
ロックにしろ、大衆性のあるものをおそらく求められるだろうし、
自分も作らなきゃって思うと思うんですけど、そこで、「Flamingo」という、
かなり玄人好きっていうか、一聴して「うん?」というようなもの
シングルに持ってくるあたりは、なんか底知れないな!と思いました。


米津玄師 へ質問

NEWアルバムでは既発曲11曲に新曲を9曲も入れた理由は?

米津玄師さん回答
発表した曲だけで11曲になっちゃって、
このまま行くと例年通りの曲数でいけば、 新曲が2、3曲っていうことに
なっちゃうなと。

で、もちろんそれでもいいんですけど、でも、自分が子供の頃も、
好きなミュージシャンとかのアルバムが出た時に、多分まだ聴いたことない曲が
いっぱいあって、それがこう、一気に手元に届いてくるっていうのが
すごい楽しかったし、ワクワクしたんで少なくとも半分くらいは
新曲で行きたいな
っていう気持ちがまず最初にありました。

で、あんまり本当もう馬鹿みたいに曲数増やすっていうやり方しか
できなかったっていうのはあるんですけど、
そういう理由であれだけ曲数多くなっちゃいましたね。

アルバムの曲は自分1人で作ったので、今回は 、原点回帰じゃないですけど、
ずっと自分1人でマルチトラックレコーダーにこうレコードし、
音を録っていって、で、1人でどうしようか、ああしようかってことを
ずっとやってたんですよね。

1回。原点回帰のつもりで 全部自分1人で好きなようにやるっていう。
いわゆるそのタイアップ曲とかでもないので、
本当にどこに行っても自分の勝手というか、そういう体験が
多分ここ最近アルバムとかでしかできないようになってきてる。
なので、今回のアルバムでできる限り楽しみ尽くそうと思いました。

宮崎駿監督にデモを聴かせるプレッシャーは?

宮崎駿監督にデモを聴かせるプレッシャーは?
(スタッフさん)

坂東さんが「地球儀」の時に、米津さんが宮崎監督たちにお渡ししに
1度お聞かせに行かなきゃいけないっておっしゃっていて、
そのプレッシャーたるや想像つかなくないですか?と仰っていてやっぱり相当…

(米津さん)
それはもう死ぬかと思いました
死刑台に登るような気持ちで、もうこれで俺の人生終わりかもしれないみたいな、
そういう気持ちはすごいありました

坂東祐大さんコメント
ジブリをやるっていう話をなんか聞いてたんです。
とにかくプレッシャーがすごいっていう話をずっと度々言ってて…

すごい宮崎駿さんを尊敬していて、
もう子供の時から、ある種のメンター(指導者)みたいな感じてたのは、
なんか覚えてるんですよね。

で、とにかく、「できない、できない、曲ができない」って。
で、なんかあんまりにもしんどそうだから、
1回スタジオ入ろうよ」って。

もうそうしないと絶対決まんないから…
引っ張り出して、
この夏もう締め切りだから、なんとしてもここにまでなんとか
1フレーズでもいいから形にしよう。
何もできてなかった。もしかできてたかもしれないけど、僕は聴いてなかった。

で、とりあえず入ろう。
夕方ぐらいから入って、終わったのが朝5時とか6時とかみたいなのを4日ぐらい連続で
やってたんですよね。

なんとか形になったのが8月の本当に締め切りギリギリ

それをとにかく宮崎駿さんに聴かせなきゃいけない。
生きた心地がしないと…出してみたら、すごく気に入ってくれた
と…

米津玄師 から見た坂東祐大とは?

米津玄師さん回答
音楽の巨人って感じがすごいする。
彼はとてもアカデミックに音楽を捉え続けてきた人間
で、 それと比較すれば、自分はわりかし野良の人間というか
独学で音楽を覚えたし、
ニコニコ動画っていうところで、ネットのストリートみたいなところで、
あれが楽しいこれが楽しいって、ノリと感覚だけで生きてきた人間なんで、
やっぱ出自が全然違うっていうのがすごく刺激的なところがあります。

一緒に音楽作ってても、こちら側の要望に対するその反射神経とか、
1つ1つのその角度みたいなのが、尋常ならざるものを感じるんですよね。

これは自分にはできるもんじゃないなっていう風に…、
本当すごく尊敬してますね。

(スタッフさん)
坂東さん「何で呼ばれてるのかわからない」と
言ってましたけど…(笑)

(米津さん)
やっぱなんでしょうね。変な人じゃないですか(笑)

本当はちゃんとしたね。
いつも手土産とかくれる社会的なすごいちゃんとしたところがあるんですけど、
やっぱなんかすごい独特な部分があるし、それが音楽に現れてるし。
そういう人は好きなんですよね。基本的に

✅「ハチ」名義でボーカロイド・プロデューサーとしてニコニコ動画で楽曲を発表
2009年前後~(米津玄師としての活動前)

🎵「マトリョシカ」ハチ

村上さん問いかけ
坂東さんのパーソナリティをおっしゃってくださった、
我々別に坂東さんのこと変な人とは思ってないです(笑)

(川谷さん)
なんか1回、坂東さんとい去年3人で3飲んだ時に
(米津さんが)坂東さんのことめっちゃ褒めてました…

(坂東さん)
僕はね、別に微々たる、あれなんで…

(Yaffleさん)
坂東は「いや、僕なんてって言って、いやいや、そうじゃないですよ、坂東さん
って言われたいんで…

(坂東さん)
ひどい人…(笑)

(Yaffleさん)
今日はこれで、熟睡できますね(笑)

そもそも曲作りはどう行っていますか?_「LADY」「海幽霊」

米津玄師さん回答
曲によって全然違うんですけど、
大体メロディー、弾き語りで作ることが 1番多いです。
ギターの弾き語りで最近はピアノも増えました。
最近はトラックから作ることが増えてきてるかもしれないです。

歌をどうするかというのをあまり考えずに、
イントロだったりピアノのフレーズだったりから考え始めるっていう…
LADY」とかそういう風に作りました。

(スタッフさん)
須藤さんは、「海の幽霊」を初めて聴いたのは、
キャンプしてる時で、とんでもなくたまげたという話をしていました。
それはデジタルクワイアの感じの、そのバランス感だったりとか、
これは一体どうやって作られたのかなっていうのをすごい気にされていました…

(米津さん)
最初自分がデモ作った時は、その出来上がった段階のものよりだいぶシンプルだった、
もう本当、デジタルクワイアに、ベースにリズムにピアノがあるぐらいの、
本当すごいミニマルな編成で考えてたんですけど、

やっぱもう少し欲しいなと思った時に、 誰か頼む人やっぱな探そうという話になり、
坂東くんに頼んでみようと話になりました。

そして、その返ってきたものが、とてつもなく素晴らしかったんで、
もうこれは本当素晴らしい能力を持った人だなっていう。
それはもう1発でわかった


の人と一緒に音楽作れば、自分でもまだ見も知らないようなところに
たどり着けるんじゃないかな
っていう、そういう予感があったんで。
なので、 そういうきっかけになった曲ではありますね。

✅古田新太さん
米津君はデジタルの人だと思うだけど、
デジタルクワイアそのミニマムな感覚でやってたのを、
坂東さんのクラシックの部分を重ねてみようっていう のと
出来上がってきたものがわ、やったっていうね。

それはものすごく鼻が利くというか。
だからさっき言ってたけど、
なんか 新しいんだけど、ちょっと懐かしい香りがする

そもそも曲作りはどう行っていますか?_「毎日」

🎵「毎日」米津玄師
Yaffleと共同編曲

Yaffleさん
初めに曲のアウトラインというか、こういう曲にしたいみたいな細かい話があって、
ポンとくるのかなって思ったんですけど、
なんか「本当疲れた、俺は締め切りが多すぎてもう何も考えたくない。
そんなテンションで来ました。
ZOOM越して「僕は疲れた。疲れたこの気持ちを曲にしたらなんかできた」みたいな…

僕なりにこういう感じでいいかなって思ってバンと送ったら、
それをまた特にコメントもなくバーンって、またちょっと違った場所で返ってきて、
それまたバーンって返ってきて、なんかスカッシュみたいな感じでやってたら
できたっていう…、

ある意味なんか初期衝動的な曲なのかっていう、
本当に疲れてらして、この感情を逆にそのままに曲にしちゃったっていう感じです…

(Yaffleさん)
須藤さん、分かりますよね?そのモードの時…

(須藤さん)
はい、わかりますね
基本、疲れてるから(笑)

(村上さん)
なんか孤高の天才のイメージですね。

(須藤さん)
ものすごい、へこんでますね
いつもいつもへこんでるか、どうすればいいか、
とりあえず飲むかみたいな。

(Yaffleさん)
でも、その、すごい執念の出る、本当にもうどうしようもないところまで、
直したいって言うとあれですけど、そのものに対して極限まで、
ギリギリまでは全てか筆を止めない
っていう感じの感覚はそう感じました。

川谷さん
米津のやり方、いつもギリギリまでやってるから、
ギリギリまでやってんのに、飲み行くからそうなるんだよって…(笑)」

でも、飲み会とかでも、もしかしたら曲のヒントになることがあるかってのも
思ってるんで、結構いろんなことを拾おうとしたりする癖があるし…

新曲聞かせあったりとかしてて、こういうのあるけどみたいな。
友達の家のベランダで飲みながら、イヤホンで曲聞かしてたら、
もう「最近の絵音の曲はダメ」なんてこと言われたから、
悔しくて、いい曲作ったって言って、持ってって。

で、聞かせて。そしたら、「めっちゃいいね」みたいな。
いいけど、コーラス入れた方がいいよ」って言われて、
でも、それデモだからコーラス入れてないだけなんですよ。

わかってるよ。コーラスって別にまだ入ってるデモだから。
うん。でもコーラスだね。絶対入れた方がいいと思う。」って言ってくるから、
「ああっ!」てなって喧嘩になった…
そういうのよくありますよね(笑)

なぜボーカルチョップを入れたんですか?頭に急に降って湧いてきたんですか?_「Lemon」

米津玄師さん回答
何ででしょうね?(笑)

もうなんか昔のことすぎるっていうのはあるんですけど、
でもなんでしょうね、
やっぱその、機能的じゃないものってすごい好きなんですよ。
すごく無為なものというか。

わりかし自分の音楽聴き返してみても、機能的とは言い難い部分があるなと、
個人的には。だから音楽ってわりかし、うまく音の帯域とかそういうものを
こう棲み分けて分散させる方が良かったり
とか するんですけど。
本当生理的な話なんでちゃんとした説明になってないかもしんないですけど、
なんかそういう無為なものが好きなんですよ。

別にあってもなくてもいいよねみたいなものを
どっかに宿したいと思う気持ちみたいなのが、曲を作ってるとすごく感じますね。

「Lemon」という大ヒット曲を出した次に、全く違うテイストの「Flamingo」をリリースする強さが米津玄師のスゴさ_「Flamingo」

米津玄師さん回答
自分の認識としては、「Lemon」に限らずですけど、
やっぱこういう人ですよねってあんまり思われたくないなっていうのが
常にずっとあるので、振り子振るように振れ幅が大きければ大きいほど、
自分の中ではバランスが取れる
っていう部分があって。

「Lemon2」作ってもしょうがないし、多分作れないと思うしね。
そういうところ見つめていくよりかは、 その都度その都度やりたいことやって
楽しいと思えることやった方が精神的にも楽だなという。

なんだろ、1回まっさらにしたいっていう気持ちがすごい強くあるかもしれないですね。
活動続けてきてそれなりに立ちますけど、
やっていくとどんどんあなたってこういう人ですよねっていう、
そういう視線みたいなもの、固まってくるというか、ちょっとした居心地の悪さみたいなものを
やっぱ感じ続けてきたんですよね。
なので、1回こういうことを求められてるんだろうなって思ったら、
できるだけそこから離れるっていうことを繰り返してるような気がしていて。
自分が楽しいと思える方向に 、もう1回まっさらな気持ちでやり直したいっていうことを、
こう緩やかに繰り返して今までやってきたような気がしますね

村上さん
イメージ通りのとこからは少しずつ離れていき、
それをこう繰り返してきたのではないかという分析もありましたけど…

(坂東さん)
本当ずっとそれは言ってますね。スタジオで。
なんか次のこと、新しいこと曲数重ねると色々やってきて、
あれはあそこでやった、これはあそこでやったってやっぱ出てきちゃうから、
なんか迷いながら楽しんでる感じはあります。

次回予告

【次回予告】
2024年9月8日(日) よる11時~
大反響の米津玄師特集 完結編!

【アーティストゲスト】
・川谷絵音(ゲスの極み乙女/ indigo la End)・坂東祐大・Yaffle・須藤優(XIIX)

【トークゲスト】
高橋茂雄(サバンナ)、堀田茜

終わりに


米津玄師 特集(前編)
ありがとうございます!

私自身、米津玄師さん、有名な曲しか知らなったので、
今回の放送とても嬉しい限りです。

どんどん米津さんに引き込まれていきました。

ハチ」時代もとてもかっこいい。
「マトリョシカ」めちゃかっこいい。
完全中毒的音楽です。


「地球儀」
音のこだわり、
なんか綺麗になりすぎてしまった」からの
坂東さんの実家のピアノの音、ノイズの音、とても奥が深い。
「いい感じに雑」という表現が好きです。


「海の幽霊」
初めて聴きましたが、鳥肌立ちました。
これはすごい!!
デジタルクワイアという技術も初めてです。
須藤さんの
「オーケストラによる生楽器の温かみとデジタルクワイアとの融合で生まれる独特な浮遊感」
この言語化も素晴らしいです。すごい美しい曲。美しいMV。感動ものですね。


「Lemon」
わ、今気付いてしまいました。
「Lemon」1曲通して聴いたのは初めてでした。
ドラマ「アンナチュラル」は見てました。ドラマだけで満足していた?
申し訳ない気持ちでいっぱいです。Cメロの存在知らず、今聴いたらさらに良すぎる世界が…。
そして、「ボーカルチョップ」の部分。知らなかった。
めちゃオモシロいですね。気になります。
川谷さんが話されていたAメロの部分、なるほどと思いました。
Aメロから最高。ほんと素晴らしい曲ですね。


Flamingo
こんな歌詞だったんですね。
歌い方も民謡っぽいところもあり、独特で面白い。
このセンスたまらないです。


宮崎駿監督へのプレッシャーの話、聴いている側もドキドキでした。
あれは、相当プレッシャーですね。貴重なお話ありがとうございました

そして、米津さんと川谷さんのご関係もステキです。
「米津玄師 特集 後編」も楽しみにしてます!

「EIGHT-JAM」さん、
いつも素敵なゲスト、素敵なテーマ、楽しい番組、誠にありがとうございました!


川谷さんが「Lemon」のとき、
「AメロらしいAメロ」
「第2のユーミンさん」
と話をされていて、
ユーミンさん、ほんとAメロから印象的だなと思いました。
「ルージュの伝言」、「真夏の夜の夢」、「春よ、来い」など
ぱっとAメロ浮かびます。ほんと名曲ばかり。


ちなみに個人的に好きなAメロクリエイターは
スピッツです。
「日なたの窓に憧れて」のAメロが好きです。
「君が世界だと気づいた日から 胸の大地は回り始めた♪」の出だしが好きです。
(エイトジャムさん「スピッツ特集」再放送してください、録画消えてしまいました、泣)


🎵「日なたの窓に憧れて」 スピッツ

ありがとうございましたー!

🎵「日なたの窓に憧れて」 スピッツ

米津玄師 特集 前編 2024年9月8日放送

-EIGHT-JAM(関ジャム)