PR EIGHT-JAM(関ジャム)

EIGHT-JAM 2024年7月21日 デビュー40周年!プロが驚いたTM NETWORKの音楽的新しさ〈清塚信也、ミト(クラムボン)〉

大好きな音楽番組
「EIGHT-JAM (旧 関ジャム 完全燃SHOW)」(日曜日 よる11:00~、たまに11:30~)のまとめ記事です。

EIGHT-JAM」は、プロミュージシャンの方々が、

音楽理論、音楽の奥深さなどを楽しめて学べるので、とても大好きな番組です。

こちらでは、メモ程度に残させていただいております。

気軽に、楽しんでいただければ嬉しいです。

アーティストゲスト

アーティストゲスト

・TM NETWORK(小室哲哉、宇都宮隆、木根尚登)
・清塚信也
・ミト(クラムボン)

TM NETWORK_HITの歴史

1983年 小室哲哉が2人を誘い結成

1984年 シングル「金曜日のライオン(Take it to the lucky)
アルバム「RAINBOW RAINBOW」でデビュー

1987年 「Get Wild」、初のTOP10入り

1988年 
・「BEYOND THE TIME(メビウスの宇宙を越えて)
アニメ映画「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」主題歌

・「SEVEN DAYS WAR
宮沢りえ出演映画「ぼくらの七日間戦争」主題歌

・「COME ON EVERYBODY
「第39回NHK紅白歌合戦」に初出演した際に演奏

・アルバム「CAROL A DAY IN A GIRL’S LIFE 1991」がミリオンを記録!

1991年 「Love Train
TM NETWORKの最高売上を記録したシングル

1999年 「BE TOGETHER
鈴木亜美がカバーし、シングルチャート1位を獲得

🎵「金曜日のライオン(Take it to the lucky)」TM NETWORK(1984年)

🎵「COME ON EVERYBODY」TM NETWORK(1988年)

🎵「Love Train」TM NETWORK(1988年)

🎵「BE TOGETHER」鈴木あみ(1999年)

サポートメンバーとして活動!
B'z 松本孝弘(1985年~1989年)
浅倉大介(1987年~1989年)

TM NETWORK_トリビュートアルバム

2024年 40周年を記念したトリビュートアルバムをリリース
B’zや松任谷由実、中田泰隆のカプセルなど、TMネットワークを
リスペクトするトップアーティストが参加

🎵TM NETWORK TRIBUTE ALBUM -40th CELEBRATION- Digest Movie 


TM NETWORK TRIBUTE ALBUM -40th CELEBRATION
M01. GRe4N BOYZ 「SEVEN DAYS WAR」
M02. CAPSULE 「Self Control (方舟に曳かれて)」
M03. B’z 「Get Wild」
M04. 澤野弘之 feat. SennaRin 「BEYOND THE TIME (メビウスの宇宙を越えて)」 
M05. ヒャダイン with DJ KOO 「Maria Club (百億の夜とクレオパトラの孤独)」(Remix)
M06. 乃木坂46 「BE TOGETHER」
M07. 西川貴教 「LOVE TRAIN」
M08. 松任谷由実 with SKYE 「Human System」
M09. 坂本美雨 「TIMEMACHINE」
M10. くるり 「STILL LOVE HER (失われた風景)」
M11. 満島ひかり 「ELECTRIC PROPHET (電気じかけの予言者)」

B'z 松本孝弘さんコメント
僕は85年から89年までツアーやレコーディングに参加させていただきました。
メンバーと過ごした時間は貴重な経験でしたし、本当に楽しかった思い出がたくさんあります。
中でも「Get Wild」は何度となく演奏したので、とても懐かしく、感慨深いものがあります。

松任谷由実さんコメント
このアルバムを通して聴くと、
まさに彼らが日本のエレクトロポップの祖だということが分かります。
TMネットワークの音楽はデビュー当初から好きだったし、
小室哲哉さんには離れたところから同じ
ブーマー(ブームを起こした人)」としてのシンパシーを感じていた気がします。

TM NETWORK_音楽的新しさ

「Get Wild」(1987年)

シンプルなメロディーをドラマティックに昇華!

🎵「Get Wild」TM NETWORK(1987年)

Get Wild
「TOP100にチャートインしたCDアルバムに収録された同一曲のバージョン、
リミックスの最多数」

ギネス世界記録に認定

清塚信也さんコメント
TM楽曲のスゴいところはとてもシンプルなテーマ性を
次々に展開
していくところ。

「レ♯・ド♯・シ(ミ・レ・ド)」というテーマを何度も使い、
そこからの展開でドラマを持たせている。
逆にすると「ドーレ―ミー、ドーレーミー」という
チューリップの歌のようになってしまう。
とてもシンプルな音階だが、 TMの手にかかるとここまでかっこいいドラマに

清塚信也さんから質問

いわゆるさっきの、これがかっこいいんですけど。
メロディーだけやったら レ♯ド♯シですね、一応、ミレドなんで、
さっき言った通り 思いついたんだよ。すごいメロディ。
ミレドなんだよってあんまり言わないじゃない。
正直な話ですよ。本人を前に失礼ながら。七
で、それを1回じゃなくてレ♯ド♯シを繰り返しやって。
で、展開があって、最後に またレ♯ド♯シに戻る

三三七拍子みたいな感じで返ってくるんですけど、
レ♯ド♯シっていうのを1つのテーマにして、「よし、レ♯ド♯シでやってやろう」とやってるのか、
制約決めてたのか。それとも、もう降りてきたメロディーがこれだったのかとか

どのように作られたのかなと思いまして…

いい質問でしょ(笑)?

(小室さん回答)
向こうのロックの影響もあって、リフっていうのが…
リフってなんかリフレインの略みたいなこと聞いて、
それが 英語で言ったらコーラスパート、日本語で言うとサビ
結局サビってリフレインできるリフからなんじゃないかみたいな…

まずリフを作って、大体のヘッドアレンジをしてから歌メロを乗っけてます。

(清塚さん)
やっぱり故意的にこれを、レ♯ド♯シをテーマにこれを繰り返してという
構造はあったってことですか?

(小室さん)
はい、ありました。
清塚君はそこ、ぱっとわかってるんですけど。

だから、ボレロみたいなも、10分近くなんですけど、ずっと一緒なんですよ

(清塚さん)
(ボレロ)Aメロ、Bメロ、ただ10分違うだけでやっていくみたいな…

(小室さん)
後で知るんですけど、そういうのもあるんだみたいな感じでは…。
最初にまずサビをやってしまおうみたいな。

(清塚さん)
で、これが、さらに聞きたいのは、複雑なメロディーをリフレインしたって
いいんだけど、このミレドになるこの音階上のやつっていうのは、
小室さん中でそれはもう降りてくるんですか?

(小室さん)
そこは、サビは英語になる、タイトルになるような、
Get Wildっていうのもそうですけど、そうすると単音の方が、
4分音符が、1単語はwild and tough 3つで入るじゃないですか。

もう最初にwild and toughっていうことをある程度考えてました

🎵Bolero(ボレロ) (Gergiev)

報酬欲

小室哲哉さんコメント
音楽はすごい。
本当に科学みたいな研究する方はすごい増えてきて、
メトロノームのチントントントンチンて4拍子、チントントンチン3拍子で、
これはなんか周期的に何回か続くと、
人って次もここにチンっていうのが鳴って欲しい
「来る」ってもうわかってるから、来てほしいと思うような。
で、それが来ると「でしょ?」みたいな…

清塚信也さんコメント
「Get Wild」のこれ2回聞かせたら、多分3回目を待つんですけど、
それを裏切って来ないんだと思ったら、最後にくる

(古田新太さん)
聴いてる方のご褒美になるわけね

「Self Control (方舟に曳かれて)」 (1987年)

・1番大事なサビの入りをサンプリングに歌わせる
・2024年に流行る「人間が奇怪のように歌う」

🎵「Self Control (方舟に曳かれて)」 TM NETWORK(1987年)

ミトさんコメント
象徴的でいて簡潔なイントロのキーボードフレーズ。
それがサビにもなり、更にその1番大事なサビの入りをボーカルじゃなく
「サンプリング」で歌わせた発想に驚かされる

清塚信也さんコメント
速いBPMの中で細かい16分音符をものすごく正確に入れてくることで、
とても機械的なテクノを感じさせる
そこに肉声が付き合うことで、「機械のように人間が歌う」という、
2024年現在、ようやく流行るようなことをやっている。

清塚信也さんから質問


今はYOASOBIさんとかAdoさんとかね、
いろんな方がそっち寄りになってきて。

で、どっちかっていうと、その打ち込み側とか、
シンセサイザーとか機械側に人間がこう合わせていくような歌い方って
最近流行ってると思うんですけど、
これはあの当時から 「いいじゃんこれ」と思ったきっかけというか、
その先見の明のすごさというのをお伝えしたいなと思いました。

(小室さん回答)
40年近く前なので、その打ち込みも曖昧だったんですよ。
まだコンピューターも解像度っていうか、
1拍をいくつに分けるとかっていうのが今より荒かった
やっぱコンピューターも揺れていた。
ロンドンのすごいプロの人たちに聴いてもらうと、
「コンピューターの打ち込み自体が揺れてるよ」って言われたこともある。
そういうのもあったんですけど、
そのトラックの上にUTSU(宇都宮隆)の声を乗っけなきゃいけないので、
いくらクリックで聴いてても、本当に何かを軸にしないと分からなかった

分からなかったっていうか、ため気味に歌ってっちゃうと
どんどん遅くなっちゃうかもしれないし。
走ることもBPM速いし。
だから、その粗い打ち込みの揺れの中の真ん中行こうと

(清塚さん)
じゃあちょっと音楽性というよりかは、
そのシステマティックなところ
もあったっていう感じなんですね

(小室さん)
そうですね、その時代性で進化していけば、
自由にもうちょっと動いてもよかったのかもしれない。

(清塚さん)
でも、今となってはそれがいいっていうのがありますけどね。
その歌い方が斬新だし、かっこいいという…

ミトさんコメント
もうUTUSさんくらいでした。あの時代に。
リズム感の正確さはもうUTSUさん以外の方はいないぐらい

もうきっちりとが縦がすごい。
逆に演奏の人たちがわちゃわちゃ…

(村上さん)
真ん中行ってくれっていう時の、
そのご自身での調整ってどうされてたんですか?

(宇都宮さん)
ねぇ(笑)

感覚ですよね、きっとね

ミトさんから質問

サビをメインボーカさんが歌わないんだっていうのを思うと、
なんか今でこそEDMだったり、k-popとかで、
みんなに歌わせることありますけど、
当時はもう聴いたことも思いつきもしないで、
さらに今でこそ、ヒップホップやトラップとかで、
声を色々改変したやつがありますけど、
あんなのも聴いたことなかったんで、どういうところからきたのですか?

(小室さん回答)
あんまり記憶ないんですよね…

(宇都宮さん)
木根さんの方が覚えてたみたいで…

(木根さん)

ある日、レコーディングに行って、もうオケができてて…
で、「セルフコントロール!っていうところがあるんだけど、
これは宇都宮じゃない人での声が欲しいんだよね」
っていうか。
だから今からオーディションやると…。
声質を欲しいと…
4、5人いたかな…

オーディションをやるといって、「じゃあ、僕(小室さん)から」って
「僕(小室さん)も歌うんだ」と思ってやって
それを全部聴いて、さすがプロデューサーだと思ったのが、
「じゃあ僕(小室さん)で行こう」って言わなかったんです。

木根の声が面白いかな」って言って…

(サバンナ高橋さん)
オーディションで受かったんですか?

(木根さん)
もう、親戚に電話かけまくり(笑)

(小室さん)
まだサンプラの質も今みたいによくない。
今はレコーディングはサンプラみたいで、
全部サンプリングみたいなもんじゃないですか。
昔はハードディスクレコーディングもない本当のサンプラで、
すごくデータ量が少なかったから、ちょうど木根の声にハマったんですね

とにかく新しいテクノロジーは、
少なくとも日本の中では1番取り入れようっていうのはあります

TM NETWORK_ありえない転調

「BEYOND THE TIME(メビウスの宇宙を越えて)」1988年

マイナーからマイナーへの転調が新しかった!

🎵「BEYOND THE TIME(メビウスの宇宙を越えて)」TM NETWORK(1998年)

清塚信也さんコメント
この曲はAmからF♯mに飛び、
マイナーからマイナーへの転調というのもポップスではなかなか難しい。
しかもサビの部分でさらに低くなって暗くなる
F♯mに行くのは見もの。

このAmは暗い、さらにこの 暗いとこからさらに暗いと沈む
転調でも上に上がっていくとか色々あると思うんですけど、
これは こう行ったらなんか来てほしいじゃないですか、

クラシック的に弾いたら すごい暗くなるはずなんですけど、
それを感じさせない転調っていうのもまたすごい
し、
アレンジもすごいんですけど。この曲で言ったら、
その後になんか、 なんかすごいパワー持っていて。

で、ここは1番サビみたいになると思うんですけど。
なんかちょっとアウトロっぽい雰囲気もあるんだけど、
この Dの音なんですけど。
「レ」の音が高くなりすぎないシステムのためにも転調したのかな
とかもちょっと思っちゃうんです。
なんか、これがシステムなのか。
この音がどうしても こう行きたかった感性か。
どっちもなのか、
そこもちょっと聞いてみたいです。

(小室さん)
ほとんど合ってます。
宇都宮君のキーはここからここまでと分かってるので、
何にも転調しないでずっとそのまま行ってたらとんでもないと思う。

そしたらちょっとファルセットを使わざるを得ないみたいなっていうこともあって、
(宇都宮が)1番いい声が出る音域でサビを歌ってほしいので、
そのために1回落とす、ギアを落とすっていうか、シフトチェンジするっていうのはある

それから、さっきの「Get Wild」と近いんですけど、
今の「BEYOND THE TIME」でもメロディは一緒なんですよ。

メロディはただキーが変わってるだけで、
それは僕なんかどっからかは覚えて、
めちゃくちゃなんか変なとこ行ってるんだけど、
なんかあれ。これさっき聞いたかなと…
メロディーとしたらこの 🎵🎵🎵と🎵🎵🎵だけなので、
ただ、ガーンと変わった感じになってますけど、実は一緒です

「SEVEN DAYS WAR」1988年

難しい転調によってインテリさを醸し出している

🎵「SEVEN DAYS WAR」TM NETWORK(1998年)

清塚信也さんコメント
この曲の持つ調性の不安定さは凄い。
いつもどこにも属さないような調性の取り方。
いい意味でクールな感じがTMのインテリさを醸し出していると思う。

清塚信也さんからの質問

ここのAメジャーの音階ってこの音階なんですけど。
小室さんの使っているメロディ、 ここなんですよ。
だからこれ、Eメジャーの音階をAメジャーで使ってるみたいな
このド・レを本当は 正しいっていうか、メジャーなんですけどこれはっていう
不思議感はめちゃくちゃ素敵なんですけど、
歌にやらせんの酷すぎませんか?(笑)

音感がいい人であればあるほどAメジャー出されたらって歌っちゃうのに、
これだけわざと音程が合わない人のいっちゃうところをあえて当てていかなきゃいけない
そこに合わせなきゃいけない。
それに付け加えて、Bメロでは🎵🎵🎵から🎵🎵🎵で
不思議なフラット調が4小節だけ入るんですよ。

あの奇抜なベートーヴェンでも目飛び出たと思いますよ(笑)

専門的に言うと♯調からっていう、
フラット調と言うんですけど、これに飛ぶってすごく違和感があって、
今まで🎵🎵🎵…、

こうやると非常に「間違えたかな?」ぐらいのことが行われているっていう、
このもう目まぐるしい1回のメロディーだけで、これがね、ワンコーラスだけであるわけですから。

(村上さん)
ボーカルとしては、あんな行ってこい、行ってこいするの大変じゃないですか?

(宇都宮さん)
全部大変なんで(笑)

大変だったのを経験してきたから
意外と大変は大変なんだけど、歌えちゃう

✅清塚さんから質問
あの奇抜なBフラットメジャー
4小節間入れたのはどういう意図があったのですか?

(小室さん)
あそこは意外と明確です。
「僕らの7日間戦争」っていう宮沢りえちゃんの映画デビュー作なんですけど、
すごい思春期みたいな の、不安定さというか、微妙な、いいのかな、よくないのかな、
悪いのかなみたいな、どっちかみたいな心の揺れみたいのは、
それをサビでドーンと持っていきたかったっていうのは、ありますね。

だから、どっちかというと音楽理論というよりは、詩というか、その世界観。

(清塚さん)
ただ感覚だよじゃなくて、
そういう裏付けというか、理由があるの。すっごい感動します。

「I am」(2012年)

作曲家ですらAメロかBメロか分からないところでキーが変わる

🎵「I am」TM NETWORK(2012年)

ミトさんコメント
冒頭が「Yes I am, Yes I am」とみんなが歌うシンガロングどころ
そこから作曲家である私ですらAメロかBメロかよくわからないところに行く
そこで突然キーが変わる

ミトさんから質問

本当に何のきっかけもないですよ。
ドミナントって普通あのコードの展開する前、予告編みたいなのあるんですけど、
それも全部すっ飛ばして入ってくるんで。
で、最後になると。実はその上がったキーのところから、
そこの上にさらにイントロのサビのメロディが乗っかったりとか。
もう謎展開多すぎて、もう聞いてる側はもうぐちゃぐちゃです。

※ドミナント
曲を盛り上げるためにサビの直前のコードとしてよく使われる不安定な響きのコード

小室哲哉さんコメント
テレビのカメラさんみたいなのと一緒で、引きから見る映像と、
俯瞰で見るのと、あと、よってアップで見るとかっていうのは、
その場所場所で視覚的な 曲をやりたかったですね。

だから、こういう風に変わるんですけど、この変わったとこから
ドカーンと世界を見たらこんな感じみたいな風に…
歌詞がちょっとそういう感じだったので、思い切ってバーンと…

(村上さん)
引き取りに視点を変えようとする…。

ビジュアルイメージで音作るっていうのは、ミトさんどうですか?

(ミトさん)
(困った顔で…)そもそもしていないもので、どうしたらいい?という感じですね…(笑)

木根尚登さんコメント
僕、実は洋楽も好きですけども、出はフォークだった。

なんかキーが変わるとカポを使っていた
最初はカポで対応していたけど、そんなことしていたら、
ずっとカポをこう移動させないといけない
それで、もうこれは練習するしかないと思って練習してました(笑)

TM NETWORK_ライブでの様々の苦労(木根尚登さん)

✅FANKS”FANTASY”DYNA-MIX 1986年 読売ランドEAST
ライブの冒頭一人でパントマイム

KISS JAPAN DANSING DYNA -MIX 1988年 国立代々木競技場第一体育館

・メンバーが演奏するなか、木根はステージ中央から演奏せずに空中浮遊

高さ3m以上にもなる西洋竹馬!

✅TM NETWORK 結成前、3人はバンド「SPEEDWAY」のメンバーだった

木根尚登さんコメント
元々2人でバンド組んでて、後期、5人ぐらいいたんですけど
で、解散して、それまでやってたバンドでも売れなかったんで、
「この人(小室さん)に賭けよう」と。いろんなアイデア持ってたんで…、

その時から何でも言うこと聞くようになって、
まさか楽器じゃないこと言われると、思わなかった(笑)

2人はリハーサルスタジオで練習して、僕だけパントマイムなんです。

あと、ちょうどロンドンでレコーディングした時に、
向こうリンゼイ・ケンプという世界的に有名な方がいて、
そのショーを見に行ったら、あれ履いてたんですよ、 高いやつ(西洋竹馬)

で、2人が「あれや、やらない?」って言って、「誰が?」みたいな(笑)。
で、やることになって、習いに行って、
で、自分ちの近くの公園でね、こうやって練習してて、
1人じゃ降りたり乗ったりできない。
それで、マネージャーが「ちょっと危ないから、なんか竿みたいなの買ってきて、
練習するといいよ。俺ちょっと買いに行ってくる」
と言って
行ったっきり帰って来やしない(笑)

そして、ずっとこのままでいて、日が暮れてきて、子供たちがバーっと集まってきて
「わー、おじちゃん、すげー」ずっとこうやって、もう日が暮れるまで…

やっと1時間ぐらいで帰ってきて、「無かった、棒」って…、(笑)

(横山さん)
お2人はやろうとは思わなかったんですか?

(小室さん、宇都宮さん)
全く思わない(笑)

TM NETWORK_GRen4N BOYZからの質問

GRen4N BOYZ HIDEの質問

小室哲哉さんコメント
僕個人的には、中学の時にTレックスとかグラムロックの好きだったんですけど。
あと、ディープ・パープルとか。うん、ハードロックですかね。
レッド・ツェッペリンとか、皆さんが好きなような、そういうのがですかね。

(宇都宮さん)
僕、(小室さんと)ほとんど一緒ですね。
プログレも好き

(小室さん)
プログレッシブロックっていうのは、鍵盤クラシックの人がロックやるみたいなジャンルです

※プログレッシブロック
ロックの音楽に、クラシックやジャズの要素を取り入れシンセサイザーなどの電気的技術を利用したもの。

(木根さん)
僕は吉田拓郎さん

「STILL LOVE HER(失われた風景)」(1988年) GRen4N BOYZ naviの質問

壮大さと繊細さを兼ね備えた名曲

🎵「STILL LOVE HER(失われた風景)」TM NETWORK(1988年)

✅アニメ「シティハンター2」エンディングテーマ

GRen4N BOYZ naviさんコメント
小室さんのBösendorfer製のピアノは、豊かな音色で曲に壮大な雰囲気を与え、
木根さんの14小節に渡るハーモニカソロ、 感情的な深みを増しており、
さらに宇都宮さんの透き通った声と繊細な表現力が曲全体を引き立て、
「STILL LOVE HER(失われた風景)」を名曲にしていると思います

GRen4N BOYZ naviさんの質問

木根さんコメント
ハーモニカじゃあんまり曲作んないですね。
夕焼け小焼けなっちゃうもんね。ピアノですね。
僕大体曲は全部ピアノです

(小室さん)
見せてあげたいですね。みんなにね。

ミトさんコメント
木根さんの曲も結構複雑で…
TMNの中で、木根さんの曲以外で
モーダルインターチェンジっていうコードのチェンジをすることがないんですね。

普通のメジャーキーに対して、突然マイナーキーみたいなのを
1個ちょこんって入れるっていうちょと技法なんですけど、
それを木根さんはいつも大体サビの前ぐらい なんか入れるんですよ。
それがすごいギミック

※モーダルインターチェンジ
同じ主音をもつスケールからコードを借りてきて部分転調するテクニック

(サバンナ高橋さん)
木根さんがなぜ首をかしげているのか(笑)

(木根さん)
え、僕、そんなすごいことやっているの?(笑)
全然感覚なんで…

そこは全然感覚ですし、
やっぱりTMで、僕はさっき言ったフォークですから、
1人でやってると全部フォークなので、
3人で楽曲を作る時ってすごい 頑張ってる
自分なりの転調もしたりとか…

横山さん質問
木根さんが曲作るタイミングっていつなんですか

(木根さん)
デビューした何年かは小室君がブースで曲をアレンジして、
重ねてレコーディングしてるんで、そうするとスタジオってピアノが置いて
あったんですけど、僕はそのピアノに行って、
レコーディングの途中ではちょっとバラード1曲書いてって言われて、
どんなの?と言ったらビートルズの「イエスタデイ」でって言われたから、

「バカじゃないの?」と思って(笑)

「なんでそういうこと言うかな」って思い…
「イエスタデイ」ってどういうコードだったかなと思って。
コード調べたら…

「Time Passed Me By(夜の芝生)」の冒頭のメロディのコードは
「イエスタデイ」のコードです

🎵「Yesterday」The Beatles (With Spoken Word Intro / Live From Studio 50, New York City / 1965)

🎵「Time Passed Me By(夜の芝生)」TM NETWORK

✅木根尚登さんコメント
でも1番無茶振りは、オケだけもらって、「これにメロディーつけて」って言われた。
で、つけてったら「ダメだよ。ここは間奏だから」って言われて。
いやいやいや、間奏どこだか知らないし…(笑)

(小室さん)
色々な意味で、引き取り役はしてくれてますよね。言葉のやり取り。

(横山さん、村上さん)
いいバランスですよね。
超いいバランス

✅古田新太さんコメント
小室さんもおっしゃってたけど、
その当時のサンプラーがものすごい雑な機械で、
まだそんなプログラミングとかもできない。
マイクでこうやって入れたりとかしていた。

それで、うちの劇団でチャンバラの時に、
カキーン、フィ、カキーン、フィっていうのをキーボードで対応していて、

それを見て色々な劇団が、「あれ、どうなってんの?」と…
当時みんなオープンリールだったから…、

それがだんだん良くなっていった時期が同じぐらい。
85年、86年くらい
進化がすごくなんか懐かしくて嬉しくて
小室さんたちもそこそこ苦労してたんだなと…(笑)

次回予告

【次回予告】
2024年8月11日(日) よる11時30分~
未公開集

【アーティストゲスト】
☆Taku Takahashi(m-flo)
いしわたり淳治
吉澤嘉代子
tofubeats
草野華余子
小林祐介(The Novembers/THE SPELLBOUND)
(sic)boy
宮崎朝子(SHISHAMO)
GEN(04 Limited Sazabys)
小川貴之(sumika)
大澤敦史(打首獄門同好会)
斎藤宏介(UNISON SQUARE GARDEN/XIIX)
田辺由明(マカロニえんぴつ)
TAIKING(Suchmos)

終わりに


デビュー40周年!プロが驚いたTM NETWORKの音楽的新しさ
ありがとうございます!

TM NETWORKはほんと名曲が多すぎます。
泣けますね。カラオケでよく歌ってました。
ほんとメロディが心地よくて、天才すぎます。
今改めて聴くと、私の少年時代のときはよりは音の理解が少しは分かるので、
さらに音の分解がとても楽しいです。
ほんと名曲のオンパレードありがとうございます。


「報酬欲」の話はとても面白かったです。
小室さん「結局、サビってリフレインできるリフからなんじゃないかみたいな…」と

清塚さんの
「「Get Wild」のこれ2回聞かせたら、多分3回目を待つんですけど、
それを裏切って来ないんだと思ったら、最後にくる報酬欲が気持ちがいい」
がとても腑に落ちました。
音楽理論というか、報酬欲というかめちゃオモシロいです。


「Self Control」
そいえば、サビがメインボーカルが歌わないってスゴイことかも!今更気付く。
ミトさん、ありがとうございます!
TM NETWORK、ほんと新しいこと挑戦していてとても楽しいです。


「SEVEN DAYS WAR」
「D#、なかなかできない。」という清塚さんとミトさんの会話についていけません(笑)

転調については、全然分からないので、
清塚さんとミトさんの転調についての音楽理論、とても勉強になります。
ちなみに、今回のTM NETWORK特集を見て、数十年ぶりに映画「僕らの七日間戦争」を見てしまいました。
思春期の心の揺れのような感じ、分かった気がするような…
音楽ってほんと大事ですね、映画と音楽の関係はほんと素晴らしい。
SEVEN DAYS WAR」が流れると泣けます…
それにしても、今は地上波では流せれない映画になったと思います(笑)
違った視点でも面白かったです。(当時の宮沢りえさんもほんとかわいい)


「I am」
初めて聴きましたが、めちゃいい曲ですね。やばいです。「I am」めちゃハマります。
ミトさんが仰っていた
「作曲家ですらAメロかBメロか分からないところでキーが変わる」
なんとなく違和感のようなものがあり、それがそれで心地よかったです。
曲作りの面白いところですね。プロの視点、ほんと勉強になります。

小室さんの「I am」に対しての
「視覚的な曲をやりたかった」って…難しい。
天才しか分からない表現です。でも分かるような…
ほんといい曲ですね。(今、リピートしまくってます)



木根尚登さん
好きです!最高です!
おちゃめでやさしい感じ好きです。
パントマイム、空中浮遊、西洋竹馬、最高です。
エピソードがめちゃおもろい。お人柄もステキすぎます。
(「モーダルインターチェンジ」という技法、初めて聴きました)


「STILL LOVE HER」
懐かしいーーーーーーーー
「シティハンター2」のエンディングでしたね。
ごめんなさい、完全に忘れていて、今、聴いて
涙がボロボロです。名曲すぎるのと、当時の懐かしさがフラッシュバックです。
音楽の力はほんとすごい。
そして、宇都宮さん声が素晴らしくキレイ。
ほんと素晴らしいボーカリストですね。
宇都宮さんの声が最高過ぎます。


「感覚」
宇都宮さんも木根さんも、声やギターに対して「感覚」とのこと。
「感覚」すごい、でも天性的というか努力もされているんだろうなと…

宇都宮さんの
「大変だったのを経験してきたから、
意外と大変は大変なんだけど、歌えちゃう」と
いう言葉が印象的でした。
積み重ねた経験がステキなボーカルを生み出したんだなと思った次第です。

TM NETWORK特集、ありがとうございました!
デビュー40周年おめでとうございます!
お三方の素晴らしさを、聴けて嬉しい限りです。
ほんと色々な新しい事をされてきたんだなと実感、さらに世界が広がりました。
ほんとありがとうございました。


「EIGHT-JAM」さん、
いつも素敵なゲスト、素敵なテーマ、楽しい番組、誠にありがとうございました!



ミトさん、エイトジャム初出演ということで、
クラムボン大好き人間としては嬉しい回でございました。

ミトさん、TMネットワーク40周年トリビュートの
「ELECTRIC PROPHET (電気じかけの予言者)」に参加されているんですねー。
今回のトリビュートほんと豪華すぎます。(くるりの「STILL LOVE HER」も嬉しい)

クラムボンといえば、
2022年フジロック、YOASOBIの代打で5日前にお呼びがかかったなーと
そして、それが、とてもとてもとても最高のライブでした。

その中でも、ミトさんの「バイタルサイン」演奏が最高にかっこよかったです。
5弦ベース炸裂!
原田郁子さんの声も大好き!
伊藤大助さんのドラミングも大好き!
クラムボン大好き!


🎵「バイタルサイン【live】」クラムボン
(こちらの動画はフジロックのライブでは無いです)


ありがとうございましたー!

-EIGHT-JAM(関ジャム)