PR EIGHT-JAM(関ジャム)

EIGHT-JAM 2025年4月6日 サザンオールスターズ特集 後編(水野良樹、片山敦夫、曽我淳一、みの)

サザンオールスターズ特集【後編】!!

大好きな音楽番組
EIGHT-JAM (旧 関ジャム 完全燃SHOW)(日曜日 よる11:15~、たまに11:30~)のまとめ記事です。

EIGHT-JAM」は、プロミュージシャンの方々が、

音楽理論、音楽の奥深さなどを楽しめて学べるので、とても大好きな番組です。

こちらでは、メモ程度に残させていただいております。

気軽に、楽しんでいただければ嬉しいです。

もくじ

サザンオールスターズ_前半はこちら

EIGHT-JAM 2025年3月30日 サザンオールスターズ特集 前編

サザンオールスターズ_ゲスト

アーティストゲスト

・水野良樹(いきものがかり)
・片山敦夫
・曽我淳一
・みの

水野良樹(いきものがかり)

片山敦夫
長年、サザンのサポートキーボードを担当。
アレンジャーとしても多くの作品に参加。

曽我淳一
片山と共に多くの作品に携わる
桑田や原のソロではサポートキーボードとしてライブにも出演。

✅みの
様々な音楽を紹介・解説するYouTubeチャンネル「みのミュージック」を配信。
THE YELLOW MONKEY、亀田誠治、GLAY TAKUROら多くのプロも出演

サザンオールスターズ_プロが選ぶサザンオールスターズの名曲

「HOTEL PACIFIC」サザンオールスターズ(2000年)

ラテン調で盛り上がる!!
2000年リリース大ヒット曲

🎵「HOTEL PACIFIC」サザンオールスターズ(2000年)

✅みのさんコメント
Aメロ終わりの「浮かんで消えた」の所に、
コード進行で一瞬ほぼ歌謡みたいなものがわざと入っていて
一瞬こういうのが入ってくると
スゴく親しみのがある内容に聴こえる。

「神様からの贈り物」サザンオールスターズ(2025年)

最新アルバムから
歌謡曲へのリスペクトを感じる1曲

🎵「神様からの贈り物」サザンオールスターズ(2025年)
・歌詞には歌謡界のレジェンドが作ってきた曲名などが散りばめられている。

みのさんコメント
桑田さん自身が革新的な人として
シーンに登場してきたにも関わらず、
歌謡へのリスペクトを常に忘れていない

「ミス・ブランニュー・デイ」サザンオールスターズ(1984年)

弾いていてものスゴく楽しい!!
1984年のヒット曲

🎵「ミス・ブランニュー・デイ」サザンオールスターズ(1984年)

片山敦夫さんコメント
イントロが始まった時のワクワク感
何年やってもすごいものがある。

これは来たな、ワーって気持ちが昂る。

もちろんメロディも大好きだし、
弾いていても物凄く楽しい!!

「HAIR」サザンオールスターズ(1992年)

ピカソの用に芸術的!!
三連のリズムが印象的な1曲

🎵「HAIR」サザンオールスターズ(1992年)

✅LOVE PSYCHEDELICO NAOKIさんコメント
一見言葉遊びのように並べられたリリックがメロディに乗って
羅列された瞬間
コラージュアートのように真理に追ってくる

一行一行をピースとして読み取るだけではたどり着けない
壮大な世界観
は、例えばピカソそのようでもあり
ユーモラスとシリアスの境界線が絶妙なバランス
心に問いかけてくる芸術的な作品だと思います。

「BOHBO No.5」サザンオールスターズ(2005年)

アドレナリンが放出される!!
2005年のシングル曲

🎵「BOHBO No.5」サザンオールスターズ(2005年)

✅斎藤誠さんコメント
これほどイキっぱなしの曲があるでしょうか。
テンションが一度も下がらない
息をつく暇なんて全然ない

曲が終わった時、自分が何をやったか覚えていません!

「いとしのエリー」サザンオールスターズ(1979年)

デビュー2作目
日本音楽史を代表する名バラード

🎵「いとしのエリー」サザンオールスターズ [Live at サザンオールスターズ キックオフライブ 2018 「ちょっとエッチなラララのおじさん」

家入レオさんコメント
歌詞を初めて聴いた時、
それまで聴いてきたどの愛の歌とも違う心持ちになりました

✅本間昭光さんコメント
こんなにも美しいメロディーが
まだ日本に残っていたんだと感動した
覚えがあります。

当時も今も、なぜか無条件に涙が溢れてきます

✅SUPER EIGHT丸山さん
サザンさんを知らない人が例えばいたとして、
新旧をバラバラにしてやっても
多分、今に聴こえるんだろうなっていうなと思います

「マンピーのG★SPOT」サザンオールスターズ(1995年)

🎵「マンピーのG★SPOT」サザンオールスターズ(1995年)

✅家入レオさんンコメント
キッズ心にも当時センセーショナルだったサザン、
なんかよく分からんけど、すんごいこと歌ってんな!?」と
思いながら聴いていました。

この名曲はどうしても最初
インパクトが強いサビの歌詞に気を取られてしまいがちだけど、

しがらみの中で、それでも自由や夢を追い求め、
そんな真面目な自分や虚しさを
かき消すようにはしゃぎ、歌い、踊っているように見えた
桑田さんの姿はなんかかっこよく
て。

コンプライアンスももちろん大事だけど、
あの時代って賑やかで勢いがあって、
ちゃんと虚しくて
、それが素敵だったなぁと思います

「エロティカ・セブン」サザンオールスターズ(1993年)

🎵「エロティカ・セブン」サザンオールスターズ(1993年)

✅Awitchさんコメント
歌詞の大胆な表現と日本語のリズムのハマり方が完璧で、
ラップ的なアプローチにも通じるものがある。

セクシャルなテーマをエロスとユーモアを交えて
絶妙に昇華しているのが天才的

サザンオールスターズ_楽曲の幅広さ

「ニッポンのヒール」サザンオールスターズ(1992年)

🎵「ニッポンのヒール」サザンオールスターズ(1992年)

✅NAOKIさんコメント
ボブディランのスタイルを日本語でどうオマージュするか」というテーマに
沢山のミュージシャンが試行錯誤を重ね挑んできましたが、
それをさらりと、ユーモアを交えて日本語詞で具現化してしまったこの曲に、
当時10代だった僕は大きな衝撃を受けました

「(The Return of)01 MESSENGER~電子狂の詩~」サザンオールスターズ(1998年)

🎵「(The Return of)01 MESSENGER」~電子狂の詩~サザンオールスターズ(1998年)
1997年に発売されたシングル「01 MESSENGER~電子狂の詩~」のアルバムバージョン

ドラムンベース
1990年代にイギリスで生まれた電子音楽のジャンル。
高速で変則的なテンポのドラムとベースのコンビネーションが特徴。

「ごめんね母さん」サザンオールスターズ(2025年)

🎵「ごめんね母さん」サザンオールスターズ(2025年)
リリース後、「洋楽のトレンドを取り入れたサウンド」と話題に。

「史上最恐のモンスター」サザンオールスターズ(2025年)

🎵「史上最恐のモンスター」サザンオールスターズ(2025年)
西アフリカで2000年代以降に進化した「アフロビーツ」を取り入れた1曲

曲の幅広さは狙って作っている?

✅水野良樹さんコメント
サザンオールスターズがすごいのはクレイジーキャッツ、
ザピーナッツ、美空ひばり、長嶋茂雄


そういった存在と同じように国民的という枕詞をつけられるに
ふさわしい唯一のバンド
でありながら、

デビュー以来、いまだに挑戦的な姿勢で
録音物
がつくられていて、

音源には
「なんで、そんなことしているんですか?」の
驚きが常にある


ずっとリスナーに
「分からせない」部分がある


その矛盾を内包させるのが
スーパースターとしての
強度になっているのだと思います

✅水野良樹さんコメント(その2)
大スターとか、
ずっと愛されているキャラクターの人って、
みんなが知っていて、
みんながわかってるって感じになると思うんですけど。

完全に分かりきると飽きちゃうと…

なので、
サザンオールスターズのすごいとこって、
「え。なんで?」っていう瞬間がいくつもあって


こんなに国民的な存在になってるのに、
音楽でハラハラドキドキさせられるっていうことを
ずっと常に入ってて


それがずっと、
老若男女どの世代に聞かれても、
サザンってみんなの身近にいるよねって言いながら、
どっか遠さがあるっていう


スターとしての条件をずっと残してるのかなと思います。

狙ってできることじゃないですもんね

Awichさんコメント
時代ごとに変化しながらも、
普遍的な魅力を持ち続けるという点も驚異的です


デビューから45年以上経った今でも、
サザンの楽曲は新旧問わず、
聴く人の心に響くものばかり。

これは音楽的な実験精神と大衆性のバランスが
絶妙だからこそ可能なことだと思います

✅indigo la End 佐藤栄太郎さんコメント
いわゆるB面曲に対し
並々ならぬ想いを持つ僕ですが、

新譜「THANK YOU SO MACH」にも、
僕のようなコア層に向けられたであろう
部分がありました。

ミニマルなプロダクションと
諦めの漂う歌詞の「ごめんね母さん」もその1つです

国民的バンド」として巨大な像の
ファンダムの期待を背負いながらも、
最前列だけでなく、
会場の隅っこで斜に構えているようなものへの
目配せも忘れない


デビュー47周年を目前に控えながらも、
ミュージシャンとしての責務をあくまで
「作品」という形で果たされている姿は
尊敬の念に絶えません

✅桑田佳祐さんコメント
いやいや、長年やってきてそうだなと思うのは、
我々って、僕なんかってのはその重みがないって
言うんですかね。
何年やっても。

だからとかカリスマ性とか、
そういったものと全然無縁なところにありまして。

だから所詮もうやっぱりね、
主流とか本流とか王道になり得ないっていうのは、
我々はもちろん感じでやってましたから。

だから、そういう意味では我々にできることはないんだなというと、
たどり着いたのが、なるべく曲のバリエーションを増やすとか、
あと新曲なのかな
っていうことになったと思うんですよ。

僕らは本当に元々楽器も下手だったし、
そもそもって話になっちゃうんだけど、

事務所とかビクターがですねとかいう、
こいつらテレビに出しちゃおうよ」って話になって、
テレビに出たら売れんじゃないのっていうことで、
それがきっと良かったと思うんだけども。

我々もテレビに出て、
なんか右も左もわかんないから
ジョギパン(ジョギングパンツ)履いてたり、
若かったから好き勝手なことをやったんですよ。
あとまたやらされました、

なんかこう、ピアノ線につるされたり、色々あって…(笑)

1978年 デビュー当時の活動

✅桑田佳祐さんコメント
テレビってメディア、
新しい時代に我々が出てきた
と思うんですよね。
だからそれが運が良かったかもしれないですね。

そこで過剰なことをやってしまうっていうか、
主流と言われる人たちと同じことやっても…

多分そんな考えたわけじゃないよ。
だからちょっと別のやり方でこう世の中に出ていく
っていうことが癖になっちゃったのかもしんないですよね。

じゃ、我々今出てきたらどうかっていうと、
Mrs.GREEN APPLEとか緑黄色社会と我々が並んだりすると
多分ダメだった
と思うんだが、

こう他人様が与えてくれるイメージというのは意外と大事で、
そこが本質だったりする
と思うんですよ、
大衆の方が、皆さんが与えてくれたイメージってのは。

だから、それならそれで、
もうちょっと別のやり方で音楽楽しもうかっていう風に
思えたのも良かったのかなという風に思います。

✅片山敦夫さんコメント
オールジャンル巻き込んで…

ほんといつもいつもね
僕らも近くにいるけど、
楽しませてもらうところ多くあります…

曽我淳一さん
桑田さんはイメージとして、楽しい人とか、
色々なおふざけもいっぱいする方
っていう
イメージなんですけど、

やっぱり一緒にいると知識量、その和音のこととかもそうだし、
歌詞の文学的な内容とか、言葉のチョイスというものの
インプットがすごいなっていう風に、

もう的確に、
こういう曲の時はこういうコード進行がいいんだよって
教えてくれたことがあって。

結構テクニカルに考えてらっしゃる部分っていうのが
かなりあって、やはりその知識の量というのが
もう半端ないなと思います
よ。

だから、
この幅広さっていうのを保てるんだろうなと思います

「TSUNAMI」サザンオールスターズ(2000年)

🎵「TSUNAMI」サザンオールスターズ(2000年)
・「ウンナンのホントコ!」の番組企画「未来日記Ⅲ」テーマソング。
この年のCDシングル年間売上ランキング1位を獲得する大ヒット

水野良樹さんコメント
「キャッチなーサビを作るための憲法」があったら、
第一条第一項に書きたいくらい
もうセオリー中のセオリーを
踏み込んだサビのメロディーで、

しかもそれで
唯一無二の存在の楽曲になるなんて。

他の誰にもできないくらい完璧にオリジナルな存在になるって、
どうなってんだよ、これ!!という感じです。

✅本間昭光さんコメント
全てが美しい楽曲。
下降してくるメロディに対して
上昇していくコード進行の組み合わせ
は琴線に触れる。

✅Awitchさんコメント
王道のJ-POPバラードの完成形とも言える1曲。
リスナーの心を揺さぶるメロディの力を感じる

「TSUNAMI」の前のシングル「イエローマン~星の王子様~」について

🎵「イエローマン~星の王子様~」サザンオールスターズ(1999年)

スタッフさん
結構、皆さん複数の方がおっしゃってたのは、
「TSUNAMI」の前に「イエローマン」が出てるのが
すごいっていう話が多く出ました。

✅桑田佳祐さんコメント
もうね、
あの頃は、なんかシングルが随分売れてたんですね、

だから僕はスタッフに
8万枚しか売れてねえのか」と
文句言ったの覚えてますね(笑)

だけど、「イエローマン」大好きなんですよ、
だから、別に売れてないことが別に嫌だったわけじゃないんだけど、

次に「TSUNAMI」がタイアップ。

イエローマンの結果ってのもすごく大事だったと思うんですよね。
気持ち的にこう常温に落ち着いたっていうんですかね、
少し冷静さを取り戻したって言うんですか。

なんかワチャワチャやってたのは、
落ち着きを取り戻した上で作ってみたっていう。
それがああいうね、
たくさん売れたっていうのはありがたいし…
人生はわかんないですね

✅古田新太さんコメント
本人がこれかっこいいとか
これおもしれえとかっていうものを
単純に作っている

それが我々には「なんだこりゃ」みたいな
ショックを受けさせるわけで…

サザンオールスターズ_質問

新アルバムについて

桑田佳祐さんコメント
だから所詮ね、やっぱりね、
主流とか本流とか王道になり得ないっていうのは、
我々はもちろん感じでやってましたから。

オリジナルアルバムをきっちり作ろうっていう時は、
多少覚悟もいるんですよね。

どこかでファンの皆さんに
色々ありがとうございましたみたいなことは言いたいと…

声のトレーニングやケアはしている?

✅桑田佳祐さん回答
ケアはしてないですね。

なるべく歳と共にね、
力を入れずに歌おうっていう風な…

昔は1曲目で声、潰してましたから。
1曲目のMCで、1曲目で怒鳴らない方がいいなと思って。

力を抜いて、肛門を開けて

(村上さん)
これ言いたかっただけやと思います(笑)

歌声をしゃがれさせるために、ウォッカでうがいをしていたというのは本当ですか?

✅桑田佳祐さん回答
全く、でたらめです(笑)

そういうのやっぱありますよね。
いくら言っても言われ続ける

よく僕は巻き舌で歌ってるってよく言われるんだけど、
巻き舌で歌ってるわけじゃなくてね

さっきのそのビートルズの歌が、
I wanna hold your hand~

これは「アホな北条はん」って聴こえたって、
例があるんだけど、

アホな北条はん」という歌詞を作りまして、
巻き舌で歌ってみましょうね
ってね

なんでも巻き舌にしちゃえば。
「洋楽でしょ」ではない

✅古田新太さんコメント
基本的にもう昔からミュージシャンが、
英語の楽譜に乗せる方法は日本語ではできないって思ってた…

そこで(愛の言霊の)「とは」みたいなさ。
それですごくグルーヴが生まれてくるから、
桑田さんの曲って耳に入ってくんだろうな

アルバム16作の長いキャリアで「決定的に作風が変わったポイント」として挙げるとしたらどれですか?

✅みのさんコメント
なんかサザンオールスターズのディスコグラフィーっていうかキャリアの中で、
ここちょっと集中力落ちてるかなっていうのは1個もないんですよね。

もうずっと超クオリティ高い作品を出してるんですけど、
稲村ジェーン」あたりで、
またなんか、2度目ぐらいのゾーンに入ったりとかしてて、

30代ぐらいからめちゃくちゃホームラン野球選手とか
いらっしゃるじゃないですか。
元阪神の金本選手みたいな…(笑)

なんかそういうゾーンに僕の目からすると
ちょっと入ってた気がするんですけど、
桑田さんの目線で、ご本人的にそれがなんかいつだったのかっていうか、
転機になってたのっていつなんだろうっていうのが、
にちょっと気になります…

✅桑田佳祐さん回答
年齢に応じて、時代に応じて記述したものが、
作って吐き出すっていうそのモチベーションも高かったと思います。

そういう環境にも置かれてもらってとか、
あと、その時代的な背景もあったりして、

1つのピークとしては
「KAMAKURA」というのが重要なアルバムだったかなと思っています

みのさんコメント
いや、「KAMAKURA」でしたかという感じがね、

そっか、でもやっぱり、サザンの皆さんが
デビューした時期ってのは、テープとかで録音をされていて、
ちょうど「KAMAKURA」ぐらいがデジタルに移行していって言いますか、
打ち込みを行ったりとか、サンプラーを使ったりとか。

そこになんかちゃんとバンドなのにね。
こう、自分たち武器を1回置いてそこに行くっていうのは、
やっぱ相当な勇気だったと思いますし…

🎵「Conputer Children」サザンオールスターズ(1985年)
・1985年時の世界的なサウンドトレンドを取り入れた作品(本間昭光さん)
・サンプリング技術や、当時の機材での最先端なサウンドを惜しげもなく投入した1曲

🎵「メロディ(Melody)」サザンオールスターズ(1985年)
アルバムの先行シングルとしてリリースされた。
昨年、CMソングに起用されるなど長く愛されている1曲

エロスの要素を取り入れた曲は何かの影響で制作?

桑田佳祐さんコメント
「マンピーのG★SPOT」「エロティカ・セブン」

エロばっかり…(笑)
女性2人が嬉しい…(笑)


そういうね、荒唐無稽じゃないけど、
エロスやろうって思ってやってるじゃなくてね
我々の世代っていうのはね、
カラオケなんか無かった頃に何やってたかっていうと、
春歌ってわかります?

そういうのはね、
1人娘とやる時に、あ、あはは」って。
で、なんとなく隣の可愛い子がやだって顔してるのは、
なんかその頃の文化だったりして、何でもエロにしてた

例えば、クラブ活動をしててね
10人いたら、僕と2人ぐらいがね、
なんかそういう、ちょっと不埒なね、

ひとつ出たほいのよさほいのほーい」の方の
グループだったんですよ。
1番モテないやつ(笑)。

その頃は、そういうちょっと不謹慎な替え歌とかあって…

どうしてもやっぱり
「マンピー」って言葉が出てきた時に、
「Gスポットって言っちゃう?…」
(笑)

春歌(しゅんか)

いわゆる「下ネタ」の内容の歌詞を含む歌。

✅桑田佳祐さんコメント
ミスチルの桜井くんと話してる時に、
ミスチルの新曲なんていうの?」。
あ、○○なんだな…

桜井さん「サザンさんはなんですか?
桑田さん「マンピーのG★SPOT

そん時、
桜井君、笑いが止まらなくて、ひっくり返ってたけど、
そういう荒唐無稽みたいなことをやっちゃう
んですね。
私は…(笑)

水野良樹さんコメント
芸能の世界って、
下品なことってすごくみんなが大好きだから大事なんですけど、

本当に下品になっちゃうと、つまんなくなっちゃうんです
このギリギリのところをどう保てるかっていうのが多分センスで、
そこを持ってらっしゃるのと、
プラス、やっぱ「KAMAKURA」を作ってるっていうことが、
どこまでも飛べることのなんか理由だと思うんですね。

しっかりやってる人が、
これをやってるから、みんながそれを理解する


これだけだと、ただの下品になっちゃう…

桑田佳祐さん自身が好きなサザンの曲は?_「女神達への情歌」、「ゆけ!!力道山」

🎵「女神達への情歌(報道されないY型の彼方へ)」サザンオールスターズ(1989年)
・フジテレビ「夢で逢えたら」オープニングテーマ。
サザンとして、平成になっての初のシングル

✅桑田佳祐さんコメント
ちょっとブルースっぽくて、
コーラスがその当時ハマってたビーチボーイズ
「ペット・サウンズ(アルバム名)」じゃないけど、
そっちの方に行ってみたみたい…

🎵「ゆけ!!力道山」サザンオールスターズ(1993年)
・シングル「クリスマス・ラブ(涙のあとには白い雪が降る)」のカップリング曲。

桑田佳祐さんコメント
あと、「ゆけ!力道山」という曲もかっこいいんですけど、
これもちょっとファンクっぽい感じで…

今も新しい作品を作り続けるモチベーションは?

✅水野良樹さん質問
キャリアを積む中で、
本当に国民的って存在になってしまってるじゃないですか

で、その状態で期待に応えつつ
さらに裏切りということは生半可なことじゃないと思います。

桑田さんの状態で曲を作ってるっていう人、
桑田さんしかいない
から。

どうやって新しい作品をまだ作ろう」と思うのか、
いや、もういいや、俺、桑田佳祐だし、いいや」って
ならないのはなぜなんだと…

✅桑田佳祐さんコメント
自分たちはどんどんこう歳を取るじゃないですか

世の中がどんどんどんどん新しくなって、
テレビなんかにも若い人たちがどんどん出てきて、
物事がどんどん更新されていくから、
我々はどんどん古くなってることは
もちろん間違いないんだけど、

でもなんでしょうね、
自分はこういうルックスで、こういう歳だけども、
もしかしたらポーンとこの音楽というタイムマシーンじゃないけど、
乗っていくと、
意外と青春の時期がそこに飛べるんじゃないかなとかって
感じています。

行き着く先はね、やっぱり自己愛な気がしますね

最新アルバムのタイトルに込められた想いは?

オリジナルバムをきっちり作ろうって時、
やっぱり多少覚悟もいるんですよね。
時間もかかるし、ラストになっちゃうかもしれないし

こればっかりやっぱわからないのでね、
どっかで、ファンの皆さんに向けてね、
色々ありがとうございましたみたいなことは言いたい


非常に狭義な、狭い意味合いがあったんです、最初。

それでリハーサルに入って、それでツアーに回っていたら、
やっぱり「THANK YOU SO MUCH」っていうタイトルのね、
温度感がやっぱり変わってきた
んですよね。

今まだ途中なんですけど、
お客様のことを見ている、いろんな形でね、
スタッフがぐわーっと作り上げてくれる。
サポートメンバーがこれだけのことやってくれる。
「THANK YOU SO MUCH」だなこれはと思ってね。

その、今SNSなんかでもね、
ファンの方同士のやり取りとかね。

どこどこに泊まった。
あれが取れなかった、帰りが大変だった、
飛行機が飛ばなかったっていうのを聞いて、

我々がやらしてもらってることってのは
軽い話じゃないぞ
というか…

そういう中で、「THANK YOU SO MUCH」というタイトルで
ツアーもアルバムも良かったなっていう風に思っております…

バンドが長く続く原動力になっているものは何ですか?

✅桑田佳祐さん回答
うちの場合はね。
1つ言えるのは、原由子の存在は大きいと思います。

女性がいるということかな。
女性側の位置にいるっていうことも、
なんとなく、なるようになるっていうんですか。

この人たちとしてはやっぱりこう柔らかく触っとこうっていうか、
この雰囲気大事にしようみたいなのは
うちの場合はあったと思うし。

あとはもちろん解散したいと思ったことは何度もありますけど、
もうめんどくせえってのかありますけど、
それを覆すようなみんなの気持ちの持っていき方とかね。

で、定期的にライブやったりとか、当たり前ですけど、
新曲を作る
っていうことも、
もしかしたらサザンのメンバーの絆を更新していくという意味では
良かったと思うし。

あとは、やっぱ1人1人の性格とね、努力が
色々こう見えてもね、みんなも苦労してるんですよ、
やっぱりそれなりにね、1人1人の…

だから、
その辺があんまり顔に出ないかもしれないけど、
サザンの場合はなんかそういう人間性も大きいかな
っていう風には思います…

✅足立梨花さんコメント
何度も辞めたいと思ったことがあるっていうのは
結構衝撃的だったんですけど、

すごく楽しんでらっしゃるものしか私たちは見てなかったし、
なんかそういうものもあった中でこうやって、
またみんなと楽しくこう作って
すごいなと思いました。

✅片山敦夫さんコメント
桑田さんは新しいことをやめようとしないというか、
何に対してもこうチャレンジするっていう精神がすごく強いので、
これからもどうなっていくのかすごく楽しみです。

✅ザキヤマさんコメント
僕が桑田さんだったら、
10年も20年前ぐらいに努力するのやめてる…(笑)

桑田さんが僕じゃなくてよかった…(笑)

自身でサザンをどう定義し、評価されますか?

桑田佳祐さん回答
ちょっと自虐的に書きましたけどね。

重みやカリスマ性をね、維持するのも
これまた大変
なことだと思うんだけど、
やっぱり我々はそういうなんか足かせみたいのが
なかったのもよかった
と思うんですね。

古希にならんとしている我々
古希のメンバーにもいますけどね、
未だに学生バンドっぽいねって未だに言われるんですよ。

そのサザンのイメージの中にそれがあるってことは、
これはありがたいこと
だね。

歳をね、
40代、50代の時に学生バンドっぽいって言われると
ちょっとなんか嫌だった時もあるけど、
乗り越えてきたことでね
歳取ってここにいられることで
楽になったことって結構ある

あるんですよね。

サザンオールスターズってやっぱり長くやれたから
良かったんだろう
なって思いますよね。
途中終わってたら本当に悲しかったかもしれないけど、

ここまでやれたってことはいろんな意味で
全てだったんじゃないかと思う
んですよね。

水野良樹さんコメント
長くやれてきたことが全てだった
っていうのは非常に重いですね。

なんか音楽人として
認められてこなかったんじゃないかみたいな
趣旨のことをおっしゃってましたけど、

その大衆的な音楽って1番こう、
みんなの1番下品で、もしくは1番乱暴な視線にさらされながら
でも1番楽しいものを出さなきゃいけないって、
厳しい戦いをずっとしていかなきゃいけないところだと思うんですよ。

で、そこでずっと大衆的であって、
ずっと音楽として見られてもなくて、
ちゃんと楽しまれてたいう現実だけが残ってるっていうことが、
やっぱりサザンがやってきたことの1番音楽的な部分というか、
だと思うんですよね。

音楽が音楽として評価されるのは
すごくつまんない
ことだと思うんですよ。

音楽だけでとして評価される

音楽が1番評価されるべきは、
音楽によって楽しい感情が生まれたり、
楽しい感情が寄り添われたり、
そういうその先のものに目的があるべきだと思う
ので、

サザンはそこにずっと行ったから、
最も音楽的な、最も素晴らしい音楽人だって僕は思います

(村上さん)
また違う刺さり方しましたね

(水野さん)
ちょっとーーーー
情報量多いですね。
そして、これ桑田さんたぶん見てる

大変失礼しました。(笑)

桑田佳祐さん最後のコメント

✅桑田佳祐さんコメント
すごくね、
いい番組を続けていただいてて、
出させていただいて、
本当に本当にありがとうございます。
またよろしくお願いします。

1つ気になるのが、
昔、最後に演奏してませんでした


最近?
なんでやめちゃったの?

今回もセッションあるのかと思ってたんです(笑)

大変だもんね…
あれね。そんなことで、
これからも長く番組を続けてください。
今日はありがとうございました

SUPER EIGHT安田さんコメント
僕らもグループですから、
グループにとっての学びがめちゃめちゃありました

✅SUPER EIGHT横山さんコメント
続けるって本当に大事なことやし、
難しさもやっぱもちろん感じてるけど


これからも俺らもなんか頑張ろうって思いました。

終わりに


サザンオールスターズ特集 後編
ありがとうございます!


後半も内容が濃すぎます。
ますますサザンの事が好きになりました。

また、ゲストの皆様のコメントも秀逸すぎて、
サザンの素晴らしさが、とても伝わってきました。
(アーティストの言葉選びってすごい!)



【印象に残った言葉など】
・歌謡へのリスペクトを常に忘れていない
・弾いていても物凄く楽しい
・コラージュアートのように真理に追ってくる
・一行一行をピースとして読み取るだけではたどり着けない壮大な世界観
・イキっぱなしの曲
・どの愛の歌とも違う心持ち
・こんなにも美しいメロディーがまだ日本に残っていたんだ
・自由や夢を追い求め、真面目な自分や虚しさをかき消すように
・はしゃぎ、歌い、踊っているように見えた桑田さんの姿
・あの時代って賑やかで勢いがあって、ちゃんと虚しくて、それが素敵
・セクシャルなテーマをエロスとユーモアを交えて絶妙に昇華しているのが天才的
・挑戦的な姿勢
・ずっとリスナーに「分からせない」部分がある
・完全に分かりきると飽きちゃう
・スターとしての条件をずっと残してる
・時代ごとに変化しながらも、普遍的な魅力を持ち続けるという点も驚異的
・ミュージシャンとしての責務をあくまで「作品」という形で果たされている姿
・なるべく曲のバリエーションを増やす
・ピアノ線につるされたり、色々あって…(笑)
・運が良かったかもしれない
・他人様が与えてくれるイメージというのは意外と大事
・キャッチなーサビを作るための憲法
・下降してくるメロディに対して上昇していくコード進行の組み合わせ
・少し冷静さを取り戻した
・人生はわかんないですね
・力を抜いて、肛門を開けて…
・アホな北条はん
・「KAMAKURA」というのが重要なアルバム
・ひとつ出たほいのよさほいのほーい
・春歌(しゅんか)
・「サザンさんはなんですか?」「マンピーのG★SPOT」
・本当に下品になっちゃうと、つまんなくなっちゃうんです
・音楽というタイムマシーン
・意外と青春の時期がそこに飛べるんじゃないかな
・行き着く先は自己愛
・原由子の存在は大きい
・1人1人の性格と努力
・人間性
・足かせみたいのがなかったのもよかった
・古希にならんとしている我々
・長くやれてきたことが全てだった
・大衆的な音楽
・音楽によって楽しい感情が生まれたり、楽しい感情が寄り添われたり、
・その先のものに目的があるべき
・最も音楽的な、最も素晴らしい音楽人



ミスチル桜井さんの「マンピーのG★SPOT」のくだりが面白すぎます。
お二人が楽しく話している画が浮かんできました。
今も勝手に想像して、ニヤニヤしています。



いきものがかり水野良樹さんの言語化が素晴らしすぎます。
サザンへの愛、音楽の愛をとても感じました。

ほんとすばらしいコメントをありがとうございます。
サザンオールスターズ、前半、後半も神回でした。
ほんとすばらしい番組をありがとうございました。




「EIGHT-JAM(エイトジャム)」さん、
いつも素敵なゲスト、素敵なテーマ、楽しい番組、誠にありがとうございます!!

これからも楽しみにしてます!

EIGHT-JAM 2025年3月30日 サザンオールスターズ特集 前編

-EIGHT-JAM(関ジャム)