大好きな音楽番組
「EIGHT-JAM (旧 関ジャム 完全燃SHOW)」(日曜日 よる11:00~、たまに11:30~)のまとめ記事です。
「EIGHT-JAM」は、プロミュージシャンの方々が、
音楽理論、音楽の奥深さなどを楽しめて学べるので、とても大好きな番組です。
こちらでは、メモ程度に残させていただいております。
気軽に、楽しんでいただければ嬉しいです。
もくじ
アーティストゲスト
アーティストゲスト
・小林祐介(The Novembers/THE SPELLBOUND)
・川谷絵音(indigo la End/ゲスの極み乙女など)
・関根史織(Base Ball Bear)
✅小林祐介(The Novembers/THE SPELLBOUND)
The Novembers、2005年結成、2007年デビューのオルタナティブロックバンド。
✅川谷絵音(indigo la End/ゲスの極み乙女など)
✅関根史織(Base Ball Bear)
Base Ball Bearのベース担当。
ソロプロジェクト「stico」としても活動。
✅川谷さんコメント
(小林さんと一緒に出演できたことに対して)
夢が叶ってしまったんで。もう終わりかもしれない(笑)
(小林さん)
「関ジャム」で紹介してもらった事ですごい反響がありました。
やっぱりThe Novembersとしてすごく恩を感じてるので、
なんていうかもう「あの時助けてもらったカメです」みたいな気持ちが若干あります。
プロが語りたい天才たち
プロが語りたい天才たち
・天才すぎて先を行き過ぎたミュージシャン「N」
・35年間ロックファンに愛され続ける天才「Y」
・聴いたことのない音楽を奏でる天才「S」
・会いたいけど叶わない天国の天才「K」
天才すぎて先を行き過ぎたミュージシャン「N」_川谷さんセレクト
APOGEE 永野亮
APOGEE 永野亮
・1979年広島県生まれ
・2003年大学時代の友人とAPOGEEの活動を開始。
・Vo&G.を担当
・2006年メジャーデビュー
✅川谷さんコメント
APOGEEの永野亮さん。
サカナクションってシンセとギターをすごくうまく合わせたバンドの代表だと
思うんですけど、サカナクションがデビューアルバム出したのが2007年なんですよ。
で、APOGEEが2006年なんですよ。なんかそのサカナクションより
もっとキャッチーじゃなかったというか、もっと多層的な複雑な音楽をぎゅって
やってるんです。
サカナクションなんかそれをなんかうまくポップにやった感じ見えて…
APOGEEってものすごい早かったんですよ。
当時、下北沢界隈のロックバンドってそれやってる人いなかったし。
あと2006年のレミオロメンの粉雪がヒットした年、下北系邦楽ロックが流行った年
RADWIMPSがこの当たりで売れているので…
APOGEEは孤高の存在でした。
✅ナレーション
天才のあまり先を行き過ぎたアポジー。
永野亮とは2003年、大学時代の友人とAPOGEEの活動を開始。
永野自身はボーカル、ギターを担当。そして2006年メジャーデビュー。
川谷が衝撃を受けたのはそのデビュー曲。
🎵「夜間飛行」APOGEE(2006年)
✅川谷さんコメント
こういう曲を作りたいと思ってずっと音楽をやっている。
イントロも100点だし、アレンジも100点だし、歌も100点というか
オール100点みたいな曲。
APOGEEがいなかったら「アレンジの教科書はなかったな」と思うくらい、
この曲は衝撃を受けた。
✅川谷さんコメント
APOGEEなんか早すぎて。だから僕らは今になってちょっとこう、
アレンジ結構すごくないみたいな。
今でも全然聞けるし、ベースラインとかも本当考えられないぐらいすごいんで、
そういうのとか、メンバーに聴かして、ちょっとこういう感じにしたいとか、
課長とかに無茶ぶりして(笑)
🎵「ゴースト・ソング」APOGEE(2006年)
✅川谷さんコメント
1度聴いたら誰でも口ずさめるキャッチーさで、ベーシストじゃなくても
弾きたくなるし、弾けそうに思える絶妙なフレーズ。
歌とは独立したところでずっと鳴っているのがこの曲の肝。
ベースのリフから曲を作ったのか歌から作ったのか分からないですが、
どちらにしろ、ロック史に残る名ベースフレーズ。
✅川谷さんコメント
めっちゃファンキーなんすよ。
なんかベーシストがめっちゃ好きなベースフレーズだし、
ギタリストも好きっていうか、なんか歌えるんですよ、ベースライン。
ベースライン歌って、なんか弾ける感じがするんすよ、 弾けないですけど…
なんか歌とベースラインが全然違う…
ベースめっちゃファンキーなのに、歌はなんかすごい歌謡的な歌で、
どっちから作ってるにしてもすごい…
✅関根さんコメント
なんか普通に歌とコードがもう決まってる状態で、
「じゃあこれにベースを弾いてください」って言われて、
あのベースライン出てきてたらめっちゃ怖い☺
✅川谷さんコメント
今の方がなんかボカロとかも経由していろんな音楽があるから、
サブスクで、みんな色んなインプットしてるんで、 耳のこえたリスナーが
ようやく理解できるというか、楽しめるようになってきたっていう
APOGEE2006、2007年のアルバムがなんかもう今すごい最先端な感じにです
永野亮_手掛けた主なCM音楽
✅川谷さんコメント
CMで永野さんの声が流れると、「誰ですか?」と結構問い合わせが多いらしくて、
なんかCMソングの時は架空のバンドとかをその時に合わせて、このバンドみたいな
イメージで作ってるから、なんか永野さんっぽさがあるようでないというか。
なんかそれすごくて。それは僕らとかで、ちょっと無意識に自分の色って出るじゃないですか。
永野さん、それがわかんなくて…
🎵2022年 セコム株式会社「Apple Watchで操作」編
永野亮_主な楽曲提供アーティスト
🎵「勿忘」Awesome City Club
✅川谷さんコメント
Awsome City Clubのこの曲聴いた時に、なんだこれ。ってなって。
いや、知らなかったから。
だって別にAwsome City Clubってバンドだし。
永野さん関わってるとか全然思わないじゃないですか。
この曲アレンジがやばと思って、見たら永野さんで、
俺耳間違ってなかったと思いました。
あんなヒット曲で、映画の曲なのに、最初ノイズから始まるんですよ。
聴いた時に、いやなんだこれと思って。
永野さんだったから、「うわ、やられた!」と思って
引き出しめちゃくちゃ多いし、それちゃんとアウトプット、ちゃんと別々でできるっていう。
なんか僕らってアウトプットは自分に寄ってきちゃうんですよ。
それがなんかちゃんと自分じゃないところでアウトプットしてるし。
そして、永野さん声が素晴らしくて。作曲の編曲能力も高いんですけど、
歌声がすごくて、カバーアルバムみたいなの出してるんです。
スピッツの「楓」っていうのは名曲あれのカバーでもダントツで良いです。
🎵「楓」うたう ながの ギター(スピッツカバー)(2022年)
✅小林さんコメント
スピッツのカバーでああいう手法というかで勝負するのもなんか男気を感じます。
普通避けるじゃないですか。楓ジャンケンで完全に勝とうとしてるみたいな感じ。
35年間ロックファンに愛され続ける天才「Y」_関根さんセレクト
the pillows 山中さわお
the pillows 山中さわお
・1968年 北海道生まれ
・高校卒業後バンド活動をスタートさせた
・1989年 the pillowsを結成。
・インディーズ活動を経て1991年メジャーデビュー
・ほぼ全ての楽曲の作詞と作曲を山中が手掛けている。
✅関根さんコメント
中学生の時には自分の父親がサッカーが好きで、
サッカーを見るためにケーブルテレビが、うちにやってくる。
そうすると、地上波とかでは見られないロックバンドがたくさん出てて。
そこで結構私は日本のロックバンドをたくさん知ったんですけど、
その中にピロウズがあって、かっこいいなと思ったのが出会いです。
山中さわお_ストレンジカメレオン
✅ストレンジカメレオン
FM局のヘビーローテーションを獲得し支持を集めるように。
菅原卓郎(9mm Parabellum Bullet)が影響を受けたアーティスト特集で選出。
🎵「ストレンジカメレオン」the pillows(1996年)
✅関根さんコメント
みんなに知ってほしい気持ちとは裏腹に、この良さが分かるのは
「本当に分かり合える人たちだけで良い」と思ってしまう…
マイノリティであることで、より自分にとって特別大切なものになっていく。
でも実はロックバンドの魅力はそういうところにもあると個人的には思っていて…
私達が、例えひっそりとでも存在する意味や価値があると信じることが出来る、そういう曲です。
✅関根さんコメント(その2)
ピロウズもっと売れても良かったんじゃないかなって思うぐらい
いい曲たくさんあるんですけど、なんかピロウズもう売れなくていいよっていう
気持ちもあるんで、そう思ってるファンの人、私みたいな人いっぱい
いるんじゃないかなって思うんですけど。
うん、そこが良さでもあるかなって…
✅古田新太さんコメント
ピロウズ自体は、曲はすごくキャッチーじゃん、歌詞は頑なところあるけど…
(関根さん)
なんかサワオさんって、やっぱなんかやりたくない事はやらない、
言いたい事は言ってやるみたいな、そういう、なんかロックバンドの
ボーカリストとしての、なんか孤高さみたいなのもあるんですけど、
そういうキャッチーさと、どっちも兼ね備えてて、そこがすごいいいなと思ってます。
山中さわお_背中を押してくれるサビの歌詞が刺さる!
✅the pillows トリビュートアルバム
✅「Funny Bunny」(1999年)
8thアルバム「HAPPY BIVOUAC」収録曲。
✅関根さんコメント
ELLEGARADENや、私たちBase Ball Bearもトリビュートアルバムでカバーした曲です。
シングルとして発表されていなかった曲ですが、今もなお多くの人がカバーしている名曲となりました。
「頑張れば夢は叶う」と励まされるよりもずっと真理だと思うし、
背中を押してくれる言葉だと思っています。
🎵「Funny Bunny」the pollows(1999年)
✅関根さんコメント
俺が君を守るみたいな、ちょっとマッチョな歌詞、
あまりないんですよ、てか全然ないんですよ。
どっちかっていうと、なんかさわおさん自身の孤独感とか疎外感とか、
そういうことを歌われてて。
それでも自分のやることを信じて 前に進みますみたいな感じの歌詞が多いんですけど、
結果そういう同じような孤独感とかを感じている人たちが、励まされてきたいう感じです
✅小林さんコメント
僕もピロウズ大好きで。さっきおっしゃってたみたいに、
サワオさんの歌詞ってわかりやすくこう、
誰かアジテーションしたりとか分かりやすく
いい子いい子してくれる歌詞じゃないんですよね。
でも 間違いなくみんなが抱えてる喪失だったり、寂しさだったり、
やるせなさみたいなものをどうやって最後救ってくれるかっていうと、
生まれ変わる朝が来たっていう一言だったりとか、
やっぱ辛いことは辛いんだけど、それを辛いままお前は生きてくんだ。
人生が続いてくんだみたいなことをいろんな言い方で言ってくれる歌詞が多いんです。
なんか安易な弱者の味方じゃないんです。
お前は本当に弱いのか。
それってみんなが言ってる弱さであって、
お前は弱者じゃないだろって言ってくれるんです。
🎵「アナザーモーニング」the pillows(1998年)
山中さわお_アニメ「フリクリ」
✅2000年から2001年にかけて公開されたアニメ「フリクリ」の音楽を
手がけたことをきっかけに、海外での人気が急上昇。
✅2005年のアメリカツアーを皮切りに海外でのツアーを成功させ高い評価を得た!
🎵「Ride on Shooting Star」the pillows 「フリクリ」エンディングテーマ
山中さわお_主なコラボ
✅「Private loophole」
昨年10月7曲入りCDをライブ会場・通販限定でリリース。
🎵「Private loophole」さわおとしおり(2023年)
✅関根さんコメント
中学生の頃とか聞いてた人なんで、憧れの人であるじゃないですか。
だから一緒に演奏する時、すごいやっぱそれこそ張り切ってて、
なんかうまいと思われたいから、すごいイケイケの演奏してたんですよ。
そしたら「そんな歯切れよく引かないで」とか言われまして…
えっ。と思って。なんか歯切れよく弾くのがなんかいいと思っていたから、
自分的に衝撃だったんですけど、
「この曲はもっとこう幼稚なロックンロールにしたいんだよ」って感じで…
そういう発想でプレイヤーに接してくれたのは、
なんかちょっと私的には初めての体験だったんで、ちょっと面白かったです
聴いたことのない音楽を奏でる天才「S」_川谷さんセレクト
ゆらゆら帝国 坂本慎太郎
ゆらゆら帝国 坂本慎太郎
・1967年 大阪生まれ。
・1989年「日本語のオリジナルロック」をコンセプトにゆらゆら帝国を結成しGt&Vo担当
・1992年にはメンバーチェンジにより3ピースバンドとなりポップでストレートなロックへと変化。
✅川谷さんコメント
僕は五島列島のおじいちゃんの家があって、で、ケーブルテレビがあったんで。
そこで流してたら、「タコ物語」っていう、PVが流れてて、
奇怪なメロディーに 奇怪なフレーズでは聴いたことがないというか、
なんかおかしな格好の人たちがおかしな音楽をやってるなっていう。
高校生ながらにびっくりして、別になんか良いって思わなかったんですよ、
なんか気になるみたいな。で、ライブ映像見たらぶっ飛んでしまって…
「これだ!」ってなってから、東京いったら絶対見ると思って上京したんです。
🎵「タコ物語」ゆらゆら帝国
✅「3×3×3」
1998年、初のメジャーリリースとなったフルアルバム「3×3×3」発売。
するとこのアルバムに対して各媒体、ミュージシャンから絶賛の声が大量に上がり、
彼らの最大の魅力であるライブもワンマンは行う度にチケットが発売と同時に売り切れとなり、
様々なバンドと対バン。主な共演アーティストにはそうそうたるメンツが並ぶ。
✅川谷さんコメント
それまで全然聴いてない音楽ジャンルだったんで、もうこれをきっかけに
同じギターを買って、ギブソンのSGっていうギターを買って、
それでコピーバンドもやったりしてました。
学生のときにゆらゆら帝国のコピーやってました。
だから、坂本さんのピンクのパンタロン。
僕は当時ずっとパンタロン履いてて、
ピタピタのやつにピンクのパンタロン履いてライブやってました。
(村上さん)
それ、いつやめたんですか?
(川谷さん)
2012年くらい
変って言われて…やめました(笑)
坂本慎太郎_ゆらゆら帝国 2010年解散
✅2005年からは海外でも活動するが、
2010年「ゆらゆら帝国は完全に出来上がってしまった」と解散を発表。
その活動に終止符を打った。
解散後、坂本は自身のレーベルを設立し、ソロとして活動。
そんな坂本のその曲の中で、川谷にとって欠かせない曲があるという。それが…
✅「まともがわからない」
永山瑛太・松田龍平 出演ドラマ
「まほろ駅前番外地」エンディングテーマ曲
🎵「まともがわからない」坂本慎太郎
✅川谷さんコメント
僕の人生のテーマ曲。
現代社会の一番、芯をついた歌詞。
音楽をやる上でも「自分がまともだと思ってはいけない」
というのをこの曲を聴くと思い出します。
✅川谷さんコメント(その2)
坂本さんの言葉って。なんかすごい簡単な言葉でシーンをくってるというか。
坂本さん、インタビューとかめちゃくちゃ面白くて、
例えば「好きな女性のタイプは?」というインタビューに対して、
「昼間は知的で夜はエロい人」
そんな答えがあるんだみたいなのがちょっと結構あって、
僕らって、いい理由を説明するじゃないですか。
「なんでこの楽器を入れてるんですか?」なんか頑張って説明するじゃないですか、
「坂本さんトランペットとか、なんかそういうサックス、
フルートみたいなのを近年入れてますが、どういう効果があるんですか?」に対して、
「なんか普通にいい感じになるっていうかわかんないです」みたいな。
普通にいい感じになるって俺も言いたいです。
めっちゃ言えないじゃないですか。
1番好きなのが、「究極の音楽っていうのはなんですか?」に対して
「究極の音楽っていうのは普通の曲だと思います」みたいなんで、
それって例えば何周も回ると究極って、究極を目指すと、色々あるじゃないですか。
なんか料理とかもなんかひねくり回して最終的には水ですとか言うみたいに。
水で作りましたみたいな、なんかその先に普通があるみたいだから、
音楽も色々こねくり回して、挙げ句その先に行った曲が結構、普通な曲が多いと思います。
だから、救われたというか。それは普通か。普通でいいんだみたいな。
変わったことをし続けなくてもいいんだと…
坂本慎太郎_曲のライブアレンジが全然違う
🎵「グレープフルーツちょうだい」ゆらゆら帝国
✅川谷さんコメント
ライブ見に行って、何の曲かわかんないですよ。
音源と全然違う。そんなに聞いてるのにこれ。な、なんだこれで。
ファンもわかってないから、みんな 何が始まったんだ。
新曲なのかなと思うぐらい。
歌詞が聴いたことあったからあれ。と思って。
コピーバンドやってる曲もあったから知ってる。
めちゃくちゃギターとかも。
でも、一切ギターもないんです(笑)
ゆらゆら帝国って3ピースなんですよ、
ギター、ベース、ドラムなのにギターがないんですって。
ノイズが鳴ってるだけ。
原曲はめっちゃロックなんですよ。
ギターのフレーズもすごいキャッチーで。
めちゃくちゃノリノリの。
もうライブのファンが多いとキラーチューンで、
これやったらもう1番みんな盛り上がるなのに
ノイズがじーってなってるだけで。
それを聞いた後にみんながボーってなる…
(サバンナ高橋さん)
ライブ見に行ってあれが流れてきた時のショックってなんやろうなと思いました(笑)
✅川谷さんコメント
ギターがめちゃフレーズ入っている曲でも、後期の方はもうギターが無くて
坂本さんマラカスを持って…
そのマラカスめちゃズレるんです(笑)
(小林さん)
僕もゆら帝国大好きで、それこそ絵音くん初めて共演呼んでくれた時も
ゆら帝の話多くしましたね。
ゆら帝好きな人はやっぱり信頼できるみたいなのがバンドマンの中ではあって
マラカスの話で言うとずれるんだけど、エモくなって
マラカスソロみたいな、途中でもうどんどん盛り上がるマラカスソロ。
ロン毛でこれやってもめっちゃかっこいいから、
途中からなんかここでなくてもこう動くことか…
✅村上さん質問
交流とかはあったんですか?
(川谷さん)
いや、ないですね。
でも僕、国分寺で目撃情報があるって聞いて、国分寺に引っ越しました。
会えるかもっていうよりは、同じところで過ごしたらなんかあるかもしれないと。
同じ空気を吸ったら何回か見かけたことはあるんですけど、
やっぱ声はかけれなかった。
なんか○されるんじゃないかと…(笑)
会いたいけど叶わない天国の天才「K」
BOOM BOOM SATELLITES 川島道行
BOOM BOOM SATELLITES 川島道行
・1969年 岩手県生まれ。
・1990年 大学時代に知り合った中野雅之とBOOM BOOM SATELLITESを結成
✅小林さんコメント
ブンブンサテライツの川島道行さん。
僕、18、19歳ぐらいで初めてブンブンと出会ったんですけど、
その時ってもうミュージシャンとしてやっていくぞっていう風に人生を歩み始めていて。
で、やっぱそうなってくるとちょっと生意気な 思想になっていくというか、
海外の音楽にどんどん傾倒していったり、日本でもアンダーグランドなものだったり、
オルタナティブなものを好んで聴くようになって、ちょっとメジャーシーンに
距離を置くような時期があったんです。
そんな中で、ものすごいかっこい音楽で日本人だなんてっていう驚きがあったんです。
そこでもう本当衝撃を受けて、そこからもうずっとのめり込んでいく一方で
The Novembersも最後はツアーに呼んでもらうぐらいまで…
✅BOOM BOOM SATELLITES
1997年 ベルギーのレーベルR&Sレコードからデビュー。
ヨーロッパの音楽史は「ケミカル・ブラザーズ、ザ・プロディジー依頼の衝撃!」
🎵「JOYRIDE」 BOOM BOOM SATELLITES
✅1998年 1stフルアルバム「OUT LOUD」をリリース。
✅Push Eject(1998年)
1stシングル、初期の代表曲の1つ。
🎵「Push Eject」BOOM BOOM SATELLITES
✅小林さんコメント
聴いた事のない音楽でした。
色々なジャンルの音楽を集めた掛け合わせたという印象よりも…
BOOM BOOM SATELLITESという生き物が
全てを包み込み、全く新しい音楽体験を作り上げてしまったような
印象がありました。
とにかく全編を通しての快楽性とアグレッシブな緊張感がスゴイ。
ダレる瞬間が一秒もない。
禅の世界のような静けさから混沌としたSFの世界まで
ここではないどこかに飛ばされました。
✅2004年公開 アニメ映画「APPLESEED」のサウンドトラックのために
新曲を描きおろし、主題歌&エンディングテーマも担当
🎵「Dive For You」BOOM BOOM SATELLITES(2004年)
川島道行_誰も作れなかった音楽
🎵「KICK IT OUT」BOOM BOOM SATELLITES(2006年)
✅小林さんコメント
ロックバンドが憧れるものが詰まっています。
イントロのギターリフが一発なった瞬間に優勝してしまいます。
ジャジャン!とバンドでユニゾンしているとき
そこにいる全員が最強になってしまうマジック。
一瞬でその場の空気を掴みグイグイとリードされていく感覚は…
ロックバンドのカッコ良さの基準が新たに作られてしまったような体験でした。
当時いろんなバンドがブンブンに影響を受けて
こういった曲を作ろうとしたはず。
でも誰もつくれなかったんじゃないかなと思います。
川島さんの歌の記名性が詰まっている曲でもあると思っています。
🎵「4 A MOMENT OF SILENCE」BOOM BOOM SATELLITES(1997年)
リュック・ベッソン監督の映画「YAMAKASI」
クリストファー・ノーラン監督「ダークナイト」で楽曲が起用。
川島道行_2015年 対バンが実現!(The Novembers)
✅BOOM BOOM SATELLITESとThe Novembersの対バン
✅小林さんコメント
僕はフェスだったりいろんなとこでBOOM BOOM SATELLITESを見てきて
すごいって思ってたわけなんですけど、共演した時に1番そのすごさを感じたんですよ。
僕もさっきまで同じステージで演奏してた場所があるわけなんですけど、
そこでさっきまで自分が演奏してた場所でBOOM BOOM SATELLITESが繰り広げてる
熱狂みたいなのとかが、誰1人も媚びてないんだけど、誰も置いていかないみたいな包容力がある。
それで本当に目の前に理想郷を音楽を通じて、エンターテイメントを通じて作ろうと
してるっていう、もう人生賭けてやってる生きがいみたいなものが、
やっぱ同業者としてもうビリビリ伝わってきちゃうんですよね。
涙が出る。
それで、目の前にいるファンまですごい輝かしいんですよ。
みんな今日っていう日を迎えて、ものすごい誇らしい気持ちでそこに集まってるんだ。
今日みたいな一夜があるから、自分は人生をやっていけるんだみたいな。
いろんなギフトをもらって、みんなが帰ってくる様子とかを見て、
僕、本当に涙が止まらなくて…
僕はいろんな先輩とか、レジェンドみたいな人たちと共演させてもらっていて
自分も負けてなく、いいライブだったって思って家に帰ることが多いんですけど、
BOOM BOOM SATELLITESとやった時はもう次元が違うと思って、
ものすごい敗北感を味わった。
それこそいろんな人のライブ見ても、
あの時の北海道のcube gardenってとこで一緒だったんですけど、
あの時のBOOM BOOM SATELLITESの方がかっこよかったし、
あの時に目の前で熱狂してたファンたち、あんなに自由で愛おしくて。
あの笑顔にはかなわないなっていう気持ちになっちゃうんですよ、どうしても…
(古田新太さん)
そんな小林くんを絵音くんが好きなんだ
(川谷さん)
そうです。
僕は(The Novembersと)初めて共演した時、僕もそういう気持ちになりました。
今でも全然忘れないあのライブ…
川島道行_2016年 病床で川島が書き上げたラストシングルをリリース
🎵「LAY YOUR HANDS ON ME」 BOOM BOOM SATELLITES(2016年)
MVに出演しているのは川島の娘
✅2017年6月
川島の生前の歌声や映像を使いラストライブを開催。
約27年の活動に幕を閉じた…
2020年 THE SPELLBOUND結成
✅THE SPELLBOUND
Vo.G:小林祐介
Programming.B:中野雅之
✅THE SPELLBOUND結成について
(村上さん)
どうった経緯で結成を?
(小林さん)
ちょっと運命めいたものを感じちゃってるのが。
たまたま携帯をぱっと取った瞬間に中野さんがtwitter上で
「自分の音楽をやりたいからボーカリストを募集します」っていう
ツイートをしてたんすよ。
公開オーディションのような…
スマホ開いた瞬間、たまたま何秒前にツイートしましたみたいな。
で。その瞬間に僕も「一般応募として応募させてほしい」って言っていて…
連絡を取って、もちろん他にもたくさんの応募があった中なんで、
だから合格したんですよね。要は…
僕が思春期の頃にBOOM BOOM SATELLITESから受けた衝撃は、
THE SPELLBOUND結成するまでの導きだったんじゃないかみたいな。
あの感動は今日を迎えるための未来の僕からのメッセージが、
10代の僕に届いたんじゃないかみたいな気持ちがあるんです。
SFぽいんですけど…
✅村上さん質問
生前の川島さんとの面識であったり交流っていうのはあったのですか?
(小林さん)
3回ぐらいしかお会いしたこともなくて。
で、ほんの少し喋っただけでしたね。
本当、日常のたわいない話から、僕がどんな風に影響を受けてきたみたいな話とか、
もちろんそうなんですけど、でもやっぱりすごく不思議なのが、
僕はその川島さんと3回ぐらい会ったことがあるっていうのは、
一切増えることは今後ないわけなんですけど、
中野さんだったり、周りの関係者の仲間のみんなが、
「川島くんはこうだったんだよ。」「川島さん、こんなことがあってね」みたいなことを
どんどん僕に教えてくれるんです。
で、そうなってくると、もう川島さんはいないんだけど、
僕は、日に日に川島さんを身近に感じるようになるんです。
だから、ある種、僕にとってはお守りみたいな人というか…
THE SPELLBOUND 初ライブ裏側
✅小林さんコメント
BOOM BOOM SATELLITESのライブとかを見てた時に、
なんてすごい高次元な表現なんだ、場所なんだ、時間なんだと思ったんですけど、
あそこに自分が肩を並べなきゃいけないプレッシャー、重圧があったんですよ。
中野さんはBOOM BOOM SATELLITESの曲をカバーしようとは思ってなかったんですけど、
僕は1ファンとしてもそうだし、 ひらめきみたいなものかわかんないですけど、
「BOOM BOOM SATELLITEのカバーをやった方がいい」って僕から言い出したんですよ。
言った手前、ものすごく苦しむことになるんですよ。
やべえやべえみたいな感じで、本当にもうぶっ倒れそうになりながら、
なんとかその最初のライブのステージに立って、
そこからもう無我夢中だったわけなんですけど。
BOOM BOOM SATELLITESさんの曲、カバー「BACK ON MY FEET」っていう曲、
僕も歌ったんですけど、耳の中でその川島さんが生前残した声を本当にうっすら流してたんで。
僕は1人でBOOM BOOM SATELLITESと歌うことはできないけど、
その川島さんっていう存在を感じながらだったら大丈夫って言ってもらってるような
気持ちがやっぱりある、
背中を押してもらっているような。やっぱいまだにそういう気持ちです…
🎵「BACK ON MY FEET」BOOM BOOM SATELLITES
次回予告
【次回予告】
2024年6月9日(日) よる11時00分~
「アーティストが語りたい4人の天才たち」
アーティストゲスト
清塚信也、KenKen、SATOKO
終わりに
プロが語りたい天才たち
・天才すぎて先を行き過ぎたミュージシャン「永野亮」
・35年間ロックファンに愛され続ける天才「山中さわお」
・聴いたことのない音楽を奏でる天才「坂本慎太郎」
・会いたいけど叶わない天国の天才「川島道行」
アーティストが語りたい4人の天才たち
ありがとうございます!
永野亮さん
山中さわおさん
坂本慎太郎さん
川島道行さん
4人ともほんと素晴らしすぎます。
永野亮さん
APOGEEとてもかっこいいですね。
初めて聴きました。「夜間飛行」好きです。
リズムも最高です、スネアの音も好き、タム無しも好き。
ちょっとレディオヘッドを彷彿。
曲展開、アレンジの幅がすごい。楽しいです。
歌声、ステキです。
草野マサムネさんの声にも似ているかもと思いました。
小林さんがお話されてたように、
「楓ジャンケンで完全に勝とうとしてるみたいな感じ」です。
シンプルで勝負。いや、ほんとすごいです。
そして、改めて「楓」はいい曲すぎます。(スピッツ大好き)
山中さわおさん
「ストレンジカメレオン」名曲。
FM局のヘビーローテーションって確かに
私個人としては、大阪のFM802でガンガン流れてた記憶です。
名曲すぎです。ずっと聴いてられますね。
ミスチルの桜井さんがこの曲を好きと公言されていたのも嬉しかったです。
「Private loophole」さわおとしおり
めちゃかっこいいですね。疾走感やばい、二人のかけあいかっこいい。
2分の短さも最高です。
坂本慎太郎さん
ゆら帝、大好き人間としては、EIGHT JAMに取り上げてくれるのは嬉しすぎます。
川谷さんありがとうございます。
「タコ物語」のPVはある意味ホラーですね(笑)
慎太郎さん、
「昼間は知的で夜はエロい人」
「究極の音楽っていうのは普通の曲」
名言ありがとうございます!☺
「グレープフルーツちょうだい」アレンジ最高すぎます。
ライブバージョン、そんな事になっているとは、知らなかったです(笑)
ソロの「まともがわからない」気持ち良すぎます。
川島道行さん
泣きました。号泣です。
川島さん感謝。音楽感謝です。
小林さんのコメント一つ一つが感動です。
BOOM BOOM SATELLITES
映画「YAMAKASI」「ダークナイト」で楽曲使われていたの知らなかったです。
どちらもまた、違った視点で観たくなりました。
海外の映画で楽曲が使われるって素晴らしいですね。
BOOM BOOM SATELLITES
タイトなドラムの音が最高にかっこいい。
スゴク気持ちがいいです。
ほんと、「KICK IT OUT」は、イントロのギターの一音で鳥肌が立ちますね。
確かに最初、日本人だと思いませんでした。
ベルギーからの逆輸入なんですかね。
小林さんと中野雅之さんがバンドされたのは本当運命ですね。
感動です。
2021年のフジロックで、前情報知らずにこのバンドかっこいいと思ったのが
THE SPELLBOUNDでした。
これからも楽しみにしてます。(今年のフジロック出演されますね☺)
「LAY YOUR HANDS ON ME」のMV
川島さんの娘さんなんですね。
なんかもう言葉に表せられないくらい号泣です。
イントロから、歌声から、感謝です。
最高の音楽をありがとうございます!
【小林さんのお言葉ピックアップ】
・あの時助けてもらったカメです
・楓ジャンケン
・安易な弱者の味方じゃない
・快楽性とアグレッシブな緊張感
・禅の世界のような静けさから混沌としたSFの世界まで
・イントロのギターリフが一発なった瞬間に優勝
・そこにいる全員が最強になってしまうマジック
・BOOM BOOM SATELLITESから受けた衝撃はTHE SPELLBOUND結成するまでの導き
・あの感動は今日を迎えるための未来の僕からのメッセージが、10代の僕に届いたんじゃないか
・一切増えることは今後ないわけなんです
・日に日に川島さんを身近に感じるようになるんです
いつもながら、お言葉のセンスに驚愕です、今回もありがとうございました!
「関ジャム」さん、
いつも素敵なゲスト、素敵なテーマ、楽しい番組、誠にありがとうございました!
ちなみに私がゆらゆら帝国を知ったのは
FM802のコーネリアス小山田さんの放送でした。
デビューしたばかりのゆらゆら帝国、
ラジオで聴いて衝撃を受けた記憶です。
流れた曲は「発光体」だったかな…
「夜行性の生き物3匹」だったかな…
どっちもめちゃかっこいい。
サウスポードラム柴田 一郎さんも好き。
亀川千代さん…ベース最高です。
(千代さーん…泣)
🎵「発光体」ゆらゆら帝国
ありがとうございましたー