2024年11月27日 乙武洋匡×渡辺道治|教育における「足りなさ」の重要性
メモ
■お二人の共通点
・学級をジグソーパズルに例え、一人一人の個性が組み合わさって全体を作るという考え方
・子どもたちの可能性を信じることの大切さを重視
・画一的な教育ではなく、個々に合わせた成長の道筋を重視
■「足りなさ」から生まれる強み(乙武さんの経験から)
・手足が不自由なことで培われた「人を見る目」
・日常的に助けを必要とする中で、相手の性格や反応を見分ける力が身についた
・人の対応を3タイプに分類して観察する習慣が自然と身についた
■渡辺さんの教育実践
・朝の会で「普通vs変人」という議論を展開
・クラス全員が個性的な「変人」であることを肯定的に伝える
・「長所で尊敬されて、短所で愛される」という考え方を伝授
・短所を隠すべきものではなく、愛されるスペースとして捉え直す
■乙武さんの教育実践
●サッカーの授業改革
・生徒たち自身にルールを考えさせる
・ボールを2個使用
・ゴールを4つ設置
・シュート成功者は2度目以降得点にならないルール
●コミュニケーション方法
・「オトフォン」と呼ぶ保護者への電話連絡
・通知表には書きにくい「頑張っているけど結果が出ない」部分を口頭で伝える
■成功事例
●漢字が苦手だった生徒
・ポケモンを100種類以上覚えられる記憶力に着目
・努力を重ねて100点を達成
●不登校気味だった生徒
・逆上がりの練習を通じて成長
・母親との絆も深まる
■重要なポイント
・スモールステップの設定の大切さ
・子ども一人一人に合った参加方法の模索
・結果だけでなくプロセスを評価する姿勢
・「足りなさ」を個性として捉え直す視点
・教室内での多様性の受け入れ
■教訓
・「足りなさ」はマイナスではなく、新たな可能性を開くきっかけに
・画一的な評価基準ではなく、個々の成長プロセスを重視
・教育とは足りないものを埋めることではなく、個々の特性や才能を見出すプロセス
✅人を見る目
✅四六時中、人に手伝ってもらわなきゃいけない事だらけ
✅何かをお願いした時に、相手の反応のタイプは大きく分けて3つ
1,気軽にやってくれる人
2,めんどくさそうにやる人
3,何をどういうふうにと戸惑う人
✅普通か変人か
普通ってどういうこと?
みんなと一緒?
まじめ?
おとなしい?
✅普通ってないじゃん!
✅クラスは全員変人
そんな変人集団の皆さんと一緒に、今日も1日楽しく過ごしていきましょう☺
✅パズル
✅長所で尊敬されて、短所で愛される
✅凹んでるところは、
あなたが愛されるスペース
人の力を引き出す余白
✅自分のクラスをジグソーパズルみたいなクラスにしたい
1個1個は全部いびつなんだが、繋がってみたら1枚の綺麗な絵や写真になるのがジグソーパズル
✅69億分の1
世界中には、69億人もの人がいる。皆はそのうちの 1人でしかないんだよ
✅君の代わりを務められる人は誰もいなくて、君は君にしかできない役割があるんだよ
✅学級通信のタイトル「パズル&バズル」
✅「五体不満足」 乙武 洋匡さん
✅その子一人一人にスモールステップを与えてあげることが、
子供たちの成長にはすごく大事と思った
→ それこそ、まさに「足りなさ」
→ この足りなさを1人1人に、見極めていく力
✅「今足りてないものはなんだろう?」と思った時に、
「評価されること」だと思った
✅なかなか褒められる機会に恵まれてこなかったお子さん
✅1番みんなの前で褒める回数が多かったのはその子
✅同じクラスの子が、
○○ちゃんが一生懸命できるようにずっと努力している姿を見て、
なぜもっと貪欲に練習しなかったんだろうと反省させられたと…
✅褒められるという体験をさせてあげたかった
✅みんなの前で褒めてたら、みんなもその結果じゃなくて、
プロセスの部分が大事なんだ、 そして、この担任の先生はプロセスの部分をすごく
評価してくれる人なんだっていうのを、多分だんだんと学んでくれて、
だから、みんな一生懸命頑張るっていうことにも力を入れ始めてくれた
✅小渕総理の「ブッチフォン」、乙武さんの「オトフォン」
頑張ってるけど結果が出ないことは通知表には書きにくい
→ 電話で日々伝えるようにした
✅校舎裏に駆け込んで号泣
✅逆上がり関連だけで100冊ほど本を読んだ
✅結局足りてなかったのは僕だった
✅私、娘とこんな風に一緒にこんなことやったの初めてだった
✅そして、9月15日
✅作文にて
僕ももっとできることがあると思いました
✅「子供の可能性を信じること」は 大事だが、そんな簡単に最初からできるわけでもない
✅ポケモン100種類以上言えるっていうことは、 覚えるという力が弱いわけではない。
→ これは彼が勉強をできないというレッテルをはっていた
→ むしろ彼に漢字というものに興味を持たせられていない自分の問題なんじゃないかと思った
✅「漢字テストを頑張ってみよう」というモチベーションを持たせることに成功したら、
コツコツ努力をしてくるようになった
✅ほんと教えられますよね…子供に…
✅「できた瞬間」の喜びはとんでもない
✅アームレスリングの日本チャンピオン
きっかけは、小学校の腕相撲大会でお相手は○○な女の子
✅できないこと、それは宝のありかがそこにある。
そして、とんでもない喜びが埋まってる。
✅あなたが頑張ろうとして、その積み上げるストーリー、道のりとかに
宝も山ほどあるからね。楽しみだね
✅古市憲寿さん、体育が苦手だった
「体育の授業で骨折して手を持てなくなったら、先生、責任取れるんですか?」
「審判」ならやったかもしれない
「やらなくていいよ」と切り捨てるよりは、なんらか、ちょっとでも関わってもらえる形
✅サッカーを楽しめるようなルールをみんなで考えてみよう
✅子どもの力ってすごい
✅乙武さん、歩こうプロジェクト
✅あなたの人生は代わりがない
✅我慢
✅次回は色鉛筆の話?
教育における「足りなさ」の重要性
乙武洋匡さん×渡辺道治さん
ありがとうございます!
教育現場からの貴重な視点、
子ども達の心温まるエピソードを多くありがとうございます。
「長所で尊敬されて、短所で愛される」
「ジグソーパズルみたいなクラス」という考え方は素敵すぎます。
個人的には、以下のエピソードがとても印象的でした。
「みんなの前で褒めてたら、みんなもその結果じゃなくて、
プロセスの部分が大事なんだ、 そして、この担任の先生はプロセスの部分をすごく
評価してくれる人なんだっていうのを、だんだんと学んでくれて、
だから、みんな一生懸命頑張るっていうことにも力を入れ始めてくれた」
褒めること、そして、こども達が感じること、気付くこと、努力すること、
すばらしい好循環。
褒める事は大事ですね、それを気づかせること、先生方の教育というものに感動しました。
さらに印象的だったのは、「69億分の1」という考え方です。
かけがえのない存在である一人一人の子どもに、
その子なりの可能性があるという視点は、教育の根本を考えさせられます。
私も一人の親として、
娘たちに、小さな成長や努力のプロセスにもっと目を向け、
子どもたち一人一人の個性を大切に育んでいきたいと思います。
向き合いたいと思います!
とても貴重なお話をありがとうございました!
「Voicyフェス2024 まとめ」もどうぞー