2023/08/08より火曜日担当はちふねこさん
2023年12月19日 【印象的なデザインのヒント】奥行きでギャップを生む方法5選

ポイント
1⃣枠からはみだす
2⃣重なりを作る
3⃣影をつける
4⃣明暗のコントラストをつける
5⃣ぼかしを使う
1⃣枠からはみだす
✅簡単でおススメ
デザインの紙面の中に枠を作る。
枠の内側に全部デザインをおさめるのではなくて、部分的にはみださせる
キャラクターだったら、体の下半分は枠の中におさまっているが、
上半身の腕や頭をはみ出させることによって、奥行きをみせる
✅昔から使われている手法
枠からはみ出すという表現があった「北斎漫画」
北斎漫画

(「みんなの知識 ちょっと便利帳」より引用)
上下に枠があるシンプルな線を引いてあり、ずっとそれが内側におさまっているが、
突然はみだす部分がある。
強風のシーンで、色々なものが飛んでたり、布がすごくなびいている様子や、
なびいた布が枠から部分的にはみ出たり、傘が飛んでたり、傘の柄がはみ出たりなど
それ以外の部分も、ある種伏線になっていて、
ずっと上下に黒い線など、枠のような領域を付ける事によって
突然、はみ出た部分が効果的に印象に残る。
枠を作って、そこからはみ出させる部分を作るという事で奥行きが生まれます。
2⃣重なりを作る
✅文字の上にキャラクターを重ねたり、商品の上に文字を重ねたりなど
→ 前後の関係をつくる
✅文字の上に重ねるときの注意点
文字が読める範囲で重ねる。
あるいは、読まなくてもいい文字の上にがっつり重ねる
奥行きを生むためにだけに、その英語読めなくていいし、読まなくてもいい
まったくデザインの情報として問題ないものに、がっつり重ねて奥行きを
出すような事をやると、情報を伝えるという本来の目的を崩さずに
ちゃんと重なりというのが使える
3⃣影をつける
✅文字、キャラクター、商品画像などに影をつける
「ドロップシャドウ」という機能などで影をつける
単純に暗め色をぼかして、後ろに載せたりなど
✅単純に文字を載せるのではなくて、そこに影をおとす事で、
浮き出て見えたり、立体感に繋がる
→ それが奥行きになる
平面なのに立体的に見えるというギャップにつながる
4⃣明暗のコントラストをつける
✅影をつけるのにも似たような効果
文字など特定なものに、つけるのではなくて、写真などを使ったデザインにするとき、
写真の素材、明暗のコントラストをつけることによって、
光と影が分かりやすくなり立体的に見える
✅コントラストをつけるというのは、奥行を生むだけでなくて、
全体のメリハリがしっかりする。全体の印象が引き締まる
5⃣ぼかしを使う
✅取り入れやすくて、パっと奥行が生まれるのでおすすめ
手前のものをぼかして配置してみたり、
手前にピントを合わせて奥の方をぼかすなど
そういったピントも差をつける
✅部分的にぼかすという事で、奥行きを感じさせる事ができる
【例】紙風吹、桜風吹など、
桜の花びらを使うときに、このぼかすというのが応用できる。
・手前に紙風吹1枚めちゃぼかしたもの手前におく
・花びらをめちゃぼかして手前におく
などのような事をやると、急に全体に奥行きが出て、
おもしろいデザインになるので、
そういったモチーフを作るときは、一度試してもらえればなと思います。
平面なのに奥行きを感じると「印象的」なデザインにつながる
ポイント(おさらい)
1⃣枠からはみだす
2⃣重なりを作る
3⃣影をつける
4⃣明暗のコントラストをつける
5⃣ぼかしを使う
【印象的なデザインのヒント】奥行きでギャップを生む方法5選
ありがとうございます!
「北斎漫画」おもしろいですね。
200年前から、こういう表現があったなんて、面白すぎます。
手塚治虫さんのマンガも枠をはみ出てる表現が多くあって、
臨場感などすごいなと思っていました。
それよりもずっと前から、江戸時代からあったなんて、、、
葛飾北斎さんすごい。
デザインも歴史をたどると、楽しい事が多く見つかりますね。
改めて、デザインは「印象付ける」という事が大事なんだなと思いました。
今回の「奥行きでギャップを生む方法」とても勉強になりました。
ありがとうございました!
よろしければ、
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