2023年8月20日 「生成AIに関する共同声明」について解説します けいすけさん

担当はけいすけさん
ポイント
今の生成AIについて、文章、画像などの学習が必要
これを元に学習するが、日本の法律では禁止されていない
✅著作者がやってほしくないと思っても、学習されるし、著作者の画像や文章を元に生成AIを作られ、
それを生成AIがまたさらに、画像とか文章を生成してビジネスになっている
→ 元々の画像を作った人が、ビジネス的に利益が無い。
→ 創作機会を失われているのではないか
→ そのための声明

✅ChatGPTやMidjourneyなどが対象と思われる
✅声明を出している団体
・一般社団法人日本雑誌協会
・一般社団法人日本写真著作権協会
・一般社団法人日本書籍出版協会
・一般社団法人日本新聞協会
✅声明にはイラスト関係の団体が無い
→ イラストレーターは個人で活動されている人が多いので、こういう業界団体は弱いのかなと考えられる
✅生成AIで仕事が奪われるのはイラストレーター、プログラマーなどが対象と思われる
✅著作権法という法律で著作者の権利が守られている
著作権法 第30条の4
✅思想、または感情を自ら享受し、また他人に享受させることを目的としない場合にはOKですよと書いている
例えば、
僕が素晴らしいイラストを描いている。
イラストを見てもらうと「なんて素晴らしいんだ」と他の人は心が動く。 感情が動く。
だが、AIが学習する場合はそうではない。
コンピューターなので、淡々と数式や分析して作成する。
コンピューターが心が動くわけではない。
これは、学習に使われるときにはOKですという解釈。
ただし、
いくらでも無許可でOK。
それでどんどん大きなビジネスができて、クリエイターの仕事がどんどん減っていく。
これは文化的にいいのだろうか? という共同声明
✅この声明は、踏み込んだというよりも、現在の問題点を指摘するとこに留まっている
✅最後に「私たち権利者団体と関係当局の間で意見交換を行う場が設けられることを望みます」という書き方。
→ まずは議論をスタートしましょうという声明
✅声明文「著作権法第30条の4は2018年の改正でつくられましたが、当時、生成AIのような高度なAIの負の影響が十分に想定されていたわけではありませんでした。」
→ 2018年の段階では、ChatGPTなどは無かったが、著作権法は将来を見据えた法律になっていたのかなと見解
→ AIとかに有利なように作ろうという法律なのかなと印象
今後どうなる?
今の生成系AIの問題は
・学習ソースの著作権
・著作者に対するケア
世界的にも問題になっている。
学習には許可が必要という国もある。日本は必要ない。
これでAIの開発が滞ってしまうというのではなくて、
これはAIに限らず、全てのもの、ビジネスには何らかの問題を抱えている。
例えば、自動車産業は世界的にもみて大きな産業。
ただし、交通事故は起きるという負の側面もあるが、メリットもある。
救急車も大事だし、デメリットもあるが、自動車は広がった。
「生成AIも著作権まわりなどで問題があるよね」とその問題を解決しようとしつつ、
どんどん広がっていく、というのが僕の意見です
共同声明について解説ありがとうございます!
いつもながら、とても分かりやすく、
けいすけさんの見解もとても勉強になります!
ありがとうございました!
よろしければ、「フリ校ボイシー土・日曜日まとめ」もどうぞー