PR EIGHT-JAM(関ジャム)

EIGHT-JAM 2024年10月20日 竹内まりや特集(本間昭光、さかいゆう、zopp)

竹内まりや特集!!

大好きな音楽番組
「EIGHT-JAM (旧 関ジャム 完全燃SHOW)」(日曜日 よる11:00~、たまに11:30~)のまとめ記事です。

EIGHT-JAM」は、プロミュージシャンの方々が、

音楽理論、音楽の奥深さなどを楽しめて学べるので、とても大好きな番組です。

こちらでは、メモ程度に残させていただいております。

気軽に、楽しんでいただければ嬉しいです。

もくじ

竹内まりや_アーティストゲスト

アーティストゲスト

・本間昭光
・さかいゆう
・zopp

さかいゆうさん事前打ち合わせでのコメント
竹内まりやさんの曲といえばエバーグリーンなイメージがありますが、
時代や年齢を重ねるとともに変化を感じます。
大人の等身大”というか、変わらないところと、徐々に変化したところ
今のまりやさんだから、聴く人に届くという進化がすごいんです。

✅5年前の特集で見せた竹内まりや分析ノート(2019.5.12 O.A.)

竹内まりや_歌の変化

「不思議なピーチパイ」竹内まりや(1980年)

🎵「不思議なピーチパイ」竹内まりや(1980年)
・資生堂CMソング。自身初のシングルランキングTOP10入り
・注目:低いキーでも可愛らしい高音を含んだ美声

✅さかいゆうさん解説
70年代から80年代前半のマリアさんの歌声は、女性のポップシンガーとしては
低いキーでも初々しいハイ(高音)成分…
落ち着いているのにやっぱり可愛いという人に"impress”してやまない美声でした

「カムフラージュ」竹内まりや(1998年)

🎵「カムフラージュ」竹内まりや(1998年)
・中山美穂・木村拓哉主演ドラマ「眠れる森」主題歌。
・注目:自信と強さが溢れ、より深みを増した歌声

✅さかいゆうさん解説
数枚の大ヒットアルバムにも出会い、大人の女性としての自信や強さに
溢れ出した
この時代の歌声とその言葉たちは、 より重量感と深みを増して、
人の心を突き動かすような圧倒的な"move”の感動がありました。

「いのちの歌」竹内まりや(2012年)

🎵「いのちの歌」竹内まりや(2012年)
・NHK連続テレビ小説「だんだん」劇中歌。
ドラマ主演の三倉茉奈、佳奈への提供曲をセルフカバー
・注目:一人一人の心に触れるような優しい歌声

✅さかいゆうさん解説
2000年代に入り、年齢を重ねても衰えを知らない声の張りと、
それに加えて"声のメッセンジャー"としての使命感さえ感じるボーカルには、
1人1人の心に触れる"touch”の感動を感じます。

竹内まりや へ質問

自身の歌の変化についてどう感じている?

✅竹内まりやさんコメント
特に自分の歌い方が変化したとか、例えば声質っていう意味で言えば、
経年によった、その加齢によって、低域の方が出やすくなったりとか、
そういう事はあるにしても、自分の歌唱法を何かアップデートしていこう
ようなことでは歌ってないです

自然にその楽曲にふさわしい歌唱を見つけていくようにはしています

ただ、年齢が上がることで、ちょっと聴こえ方が違っていくっていうのは
あるのかもしれないですけど、私自身はあんまり歌唱法っていうことを
前回の時も「こういう風に歌ってらっしゃるんですよね」と言われて、
そうなんだと、こちらが気づいたぐらいな…
あんまりそれを意識してないところなんですけど、
歌によって、そのテーマとか曲調によって変わるってことがあると思うんですね。

美声を保つ為に、陰ながら努力している事は?

✅竹内まりやさんコメント
それがないんですよ
だから、本当はちゃんとコンスタントにツアーをなさってる方だったら、
そういうボイストレーニングとかはされると思うんですけど、
私の場合はレコーディングをする時がある種ボイトレというか、
なんか特別に何か訓練してるとか、 ルーティンワークがあるとかじゃないんで。

達郎の場合は、例えばコンサートの前のウォームアップは15分ぐらい自分で
やってます
けど、そういう場が私の場合ないので、
うがいをしてちょっと発声するぐらいです

(スタッフさん)
そこの歌入れのOKジャッジはまりやさんがされているのですか?


(竹内まりやさん)
はい、そうです。
歌入れは基本的にエンジニア1人と私とだけでやります
昔は「REQUEST」の「けんかをやめて」ぐらいまでは、
ディレクションしてくれる人は達郎だったりディレクターだったりしていたんですけど、
それよりもなんか自由に色々試行錯誤して、自分でなんか結論出したいなって思いました。

で、また歌入れのために達郎にまた何時間もSTAYしてもらうのもちょっと遠慮して。
あと、ディレクターの方ですと、私があんまりこのテイク良くないなと思ってても
「オッケーです」って言われる
と、え。ってなって。「違うからもう1回やろう」
ということが何回かあったので、だったら自分で色々判断するようにしてます
1987年以降はほとんど自分でやってます。アルバム「QUIET LIFE(1992)」以降はずっと…

古田新太さんコメント
自然にその年齢を積み重ねるとともに、
こっちに伝わるものが変わってきてるのが面白い…

(SUPER EIGHT 安田さん)
お話されてる声の先に本当に歌があるっていう印象。

(さかいゆうさん)
なんか今 すごい面白くて。その地声の先に歌声があるというのは、
まりやさんって、こう声を張っていないとときにも説得力があるので。
やはり、そのボーカリストってサビを高めに設定して、
「サビから俺の時間だ」のような感じでバーンって やるのが多いんですけど、
毎朝なんかぽって喋った声とそのまま歌が繋がってて
その声がやはり天性のものか、トレーニングされてないという…

若いミュージシャンの曲をお聴きになったりされるのでしょうか?

竹内まりやさん回答
なんかすごくいっぱいCD買ってっていうことでもないんですけど、
テレビで見たり、YouTubeで見たりしています。
緑黄色社会の方とか、 あとkinggnuさん、藤井風さん、米津さん、Vaundyさんなど。
若い人たちはみんな歌がうまいですし、演奏能力も高いですよね。
今の人たち見てると、うまいなと思ってずっと見てるんですけど、
それよりもちょっと上の世代ですと、私はデビューの時から椎名林檎ちゃんがとても好きで、
林檎ちゃんの曲はずっと聴いてます。

あと宇多田さんと林檎ちゃんは天才だなっていつも思ってます
あと仲良しなんですけど、イエローモンキは好きでずっと聴いてます。
イエモンとか、ああいうずっとあのバンドスタイルでやれてる人たちに
対する憧れはあります。
自分も男だったら絶対バンドやりたいというタイプです(笑)

デビュー当時から今に至るまで、ライバルといいますか
同じような立場で意識してきたミュージシャンなどいらっしゃいましたら
お聞きしたいです。

竹内まりやさん回答
同じような立場でっていう人が いないと思うんですよ。
なぜかというと、私は本当に純粋に、歌手としてデビューして、
自分がシンガーソングライターと言われるようになったのは1984年以降なので、
そうやってずっと最初からシンガーソングライターでやってた人と肩を並べるっていうのは、
もうおこがましい


しかも、こんな休み休みやってるので…
だから、日本にこういうのんびりしたやり方のミュージシャンが1人ぐらいいても
いいかなぐらいに思ってる
ので、 そんな誰それさんがライバルというような、
そんなおこがましいことはないです。

そのぐらい、のんびりやりながらじゃないと音楽が生まれてこない
うちには私よりははるかにすごいミュージシャンがいるので、
そちらの活動を第一義に考えてます

私は彼(山下達郎)が、日本の宝だと思ってるので、
彼がちゃんと末永く活動できるような基盤を私がサポートできたらいいなと思っていて、
それは私の間接的音楽活動だと思っています

SUPER EIGHT横山さんコメント
イイっすね…

いいなって…
なんか素敵やなって思う。
もうすごい人間性が出てるし。
だからこれだけ永く愛されんねんなっていうにも見えたし…

「駅」(1987年)について質問

🎵「駅」竹内まりや(1987年)
・中森明菜への提供曲をセルフカバー


キュウソネコカミ ヨコタシンノスケさんコメント
「駅」で偶然見かけた昔の恋人のことを歌っていますかが、
聴いた人それぞれに想像させる物語があって、
自分の思い出とも映画の一場面のようでもあり、
いつも1曲聴いただけだとは思えない感情になります。

歌声もはっきりとした愛情や未練や慕情というわけではないトーンの歌声で、
もう少し強く歌ったら…もう少し優しく歌ったら…
また違う聴こえ方になって、こうはなっていないという絶妙な歌声です。

(川田 裕美さん)
強い歌声だったら、こう刺さるように聞こえてしまったりとか、
弱すぎてもダメだしっていうところで、やっぱりまりあさんにしか出せない
歌声
なんでしょうね、きっと。

絶妙な歌声のこの曲を歌う時に気を付けたこと、苦労されたところはありますか?

✅ヨコタシンノスケさんからの質問

竹内まりやさん回答
この「駅」の歌入れは、自分だけで歌って。
で、最終的に達郎のチェックが欲しくて、私なりに歌い、達郎に聴いてもらったら、
すごくいい出来だなって自分で思ったんですけど。
もう1回歌ってくれる?
「どうして?」と言ったら、
「もうちょっとつまらなそうに…」と…

要するに、声自体が明るいので、これは割と切ない曲だから、
もうちょっとつまらなそうにと言った
のかな、確か…

で、もうちょっとトーン落とした感じで歌ってほしいって言うんですね。
それがOKテイクになったんです。

その「駅」の歌入れで面白かったのは、子供がちょうど2歳ぐらいだったので、
夜の歌入れなので、 家に置いておくわけにいかないから、
スタジオに連れてきて、コントロールルームの長椅子にずっと子供寝かせて、
毛布かけて、その間に起きないうちに録らなきゃと歌いました

ロマンチックな光景じゃなくて、すごく現実的。
子供が起きないようにって言いながら、
でも、笑わないように声が、達郎がいつも私の声が笑うのが良くない。
私は笑ってるつもりはないんだけど、「声が笑わないように歌って」という、
だから多分「駅」はその最後に達郎が、「もう1回歌って」というテイクがOKになってるんです。

適度に張るけれども、うわって行きすぎないで、適度に落とすんだけれども、
ささやかない
みたいなところを選んでもらったのかもしれないです。


(スタッフさん)
歌唱に関して、テレビでこういうお話されることはありますか?



(竹内まりやさん)
まずないですよね
あんま聞かれることもあんまりないですし。
どっか番組に出ても、ラジオとかでもこの曲について語ってくださいってことは
あっても、歌唱っていうことはあんまりないかもしれない。
あまり、私自身もあんまり意識してないので…

✅本間昭光さんコメント
山下達郎さんによるベーシックアレンジもすごいが、
服部克久先生によるストリングスがメロディー、歌詞と相まって
なんとも豊かな情感を醸し出しています。
歌の合間を縫って印象的なフレーズをはめ込んでいくのではなく、
メロディーと共存しながらそれぞれを際立たせるの技

そして、壮大なオーケストレーションに埋もれないまりやさんの歌声が圧巻です。

まりやさんの歌声は綺麗な発音で、会話のように自然と耳に入る発声。
この埋もれない声だからこそ
、服部先生はあのアレンジをしたのではと思います。

声、張ってないじゃないですか
その張ってない声に対して、あんなに壮大なストリングス弾いてるのに
全然埋もれていない。ここがまずすごいっていうことと、
やはり服部先生のアレンジっていうのはも巧みなんですよ。本当に。
我々が書くようなレベルのストリングスではなくて、
僕ら普通は声にフォーカスを与えるために、声の男性ならこのぐらいの周波数帯、
女性ならこのぐらいの周波数体というところを外してアレンジするんですよ。
ぶつかると歌の表現に関わってくるから。
だけど、同居してるんですよね

ぶつかってるはずなのに、ぶつかってないように聴こえる。
バランスがもう絶妙です

で、ニューアルバムでも服部克久先生の息子さんの隆之さんがやってるんですけど、
やっぱりその流れがあります。

「駅」のストリングスアレンジについて

✅竹内まりやさん回答
服部先生のアレンジは素晴らしいですよね。ストリングスアレンジ。

で、エピソードが1つあって、「駅」のストリングスの間奏のフレーズはですね、
Bメロをなぞってたんですね。あららららららららってところを 感想で入れてたんですよ。

それを達郎が
先生、これ同じメロディーにしないで、もっと自由に先生が好きなメロディーを
そこに間奏で考えてもらえますか?
」と言ったら、
じゃあ15分待ってください」と、ピアノのところに行って、15分でばーっと
書き直されて、あの間奏ができたんですよ

だから、あの間奏は今でこそ「駅」の間奏になってますけど、
元々はBメロをなぞった間奏だったんです。
それを15分でで書き上げる先生もすごいですし、
私たちこうやって待ってて、ばーって、あれが鳴った時
「わぁ、すごい。」ってみんなで感動したの覚えてます


それも話したことないエピソードですね

どんな曲にも埋もれないまりやさんの歌声。
発生や子音・母音の使い方などで意識している事は?

✅竹内まりやさん回答
意識していることがあるとすれば、
日本語を綺麗に発音するということは割と注意しています。

「がぎぐげご」でも、この場合は鼻濁音にした方がいいのか
それとも、そこをあえて避けて「がぎぐ」って歌った方がいいのかとか、
そういうことはその用途に応じてやっています。
ちょっとロックンロールの曲だったら、むしろ鼻濁音にしない方がいい場合もあるので…
そういう事はちょっと考えながら歌います。

あとは、例えば低い音になった時に、
その低域がちゃんと出るような発声
にはしようと思ってるんですね。
そして、高音になった時にキンキンしないような音域で歌いたいので、
そこのキー設定っていうのを割と緻密に考えて、
自分の声がちゃんと活きるようなそのレンジ(範囲)にしてます
私は元々アルトの低い声なので…

その低い声が1番中域としてこう伝わるようなところをメインに持ってきて、
で、高すぎない低すぎないみたいなところを選ぶ。
そのキー設定は割と重要かなと思ってます。

そういうキー設定は気を付けているのと、日本語がちゃんと届くように

人によって、例えば、日本語を英語っぽく崩して歌う歌い方が似合う人もいる。
それがノリを出す場合もあると思う。
でも、私が歌ってるような音楽とか楽曲は、きちんと日本語が届いた方がいいなと思って、
そこは気を付けて
歌ってると思います

でも、桑田(佳祐)くんが英語っぽく歌ったり、矢沢永吉さんがロックンロールな感じで
日本語を崩して歌われるのも好きです

自分にはそれがちょっと似合わないなと思っています…

サバンナ高橋さん
服部先生に、達郎さんが「もっと自由にやってもらっていいですか?」という
振りもすごいし。「15分ちょうだい」で、あれを考えるなんて…
神々のやり取りすごい

✅本間昭光さんコメント
いや、でも本当になかなか聞けない話がこうやって聞けるからうれしいですね。
歌っていうのは、やっぱりリアルタイムに流れてるものなのに、
そこにちゃんと言葉が入って、ストーリーの 想起できるような歌を歌える人って
そうそういないと思
います

それはやっぱりちゃんと日本語を意識されて歌われてるってことがもちろん大事だと思いますし。
まりやさん、やっぱりそこが最初から話してるエバーグリーンに繋がるんじゃないかと。
音域を意識されてるのもね、なんとなくわかりますね。

(古田新太さん)
鼻濁音を気にしてるということ。
本間さんが言ってた子音・母音などもちゃんと気にしてるんですよね。

竹内まりや_歌詞について

zoppさん分析 歌詞の変化

✅zoppさん分析 歌詞の変化

1980年代~ 恋愛、女性同士の友情、禁断の恋

🎵「元気を出して」竹内まりや(1987年)
テーマ「友情」薬師丸ひろ子への提供曲をセルフカバー
失恋した友人を優しく励ます歌詞。

🎵「マンハッタン・キス」竹内まりや(1992年)
テーマ「禁断の恋」不倫中の女性のせつない心情を描く

2000年代~母性溢れる家族愛

🎵「すてきなホリデイ」竹内まりや(2001年)

zoppさんコメント
この曲に代表されるような母性溢れる家族愛を描いた歌詞が増えた印象も。

2000年代中盤~ 人生観

🎵「人生の扉」竹内まりや(2007年)
50代になった竹内まりやの人生観が描かれる。

zoppさんコメント
なんといってもすごいのはサビの説得力
当時50歳を迎えたまりやさんだからこそ書ける歌詞になっています。

サビには20代から90代の感想やイメージが英語で描かれており、
どのフレーズも前向き。

まりやさんにとってのこれまでの50年とこれからの50年
年齢を重ねたからこそ書けるプライスレスな歌詞です。

冒頭にさかいさんもおっしゃったんですけど、
やはり年齢とともにこう歌詞が変わっていくっていうのは
もう間違いなくあって。で、なんかその「エバーグリーン」なものって
なんか変わらないものって思われそうなんですけど、
その年代年代の「らしい人」になるっていうのが、
僕は人間としてのエバーグリーンなのかなっていう感じを、
まりやさんの歌詞を聞いてると教えてくださってる。

川崎鷹也さんコメント
僕はシンガーソングライターとは「人生を歌うこと」と思っていいて、
まさにそれを体現されている曲です。
これまでの人生の苦楽や希望、愛、そして儚さまでも表現されている歌詞が素晴らしい。

年齢と共に歌詞の切り口が変わっている部分もあるのではと感じますが、
ご自身で歌詞の変化についてはどう感じていますか?

✅竹内まりやさん回答
そうですよね。やっぱり年齢が上がるにつれて、
例えば見えてる景色、 感じ方とか、今の世情に対しての自分の思いとか、
そういうものは見え方が変わってくることが自然なので、
当然見つかる言葉とか言いたいこととかも若い時とは
やっぱ変化していくのが普通だと思ってる
んですね。

例えば、「人生の扉」は51歳の誕生日を迎えた時に、
なんかふと桜を見て
、私は春に生まれてるので、春の桜見て、
これをあと何回見るのかな」と思った自分が言ったことに気づき、
「あ、これは歌にしてみよう」と思って書いたのが「人生の扉」です。

それは、もしかしたら30歳とか20歳の頃には思いつかなかった発想で、
何回桜を見るかなっていう思いは多分50代になったから見つかったと思うんですよね。

で、そういった意味での変化はありますが、
でも作詞してて面白いなと思うのは
もうすぐ70歳になろうとする自分が、Teenagerの時の自分を振り返って、
例えば広末涼子ちゃんに「MajiでKoiする5秒前」を書いたりする自分もいるんですけど、
それだとTeenageの時代の自分に戻って書けるじゃないですか。

だから70歳になる人はTeenagerの歌も書けるし、40歳も書けるし、
30歳もかけるっていう幅ができているわけですが、
30代だったら自分が70の歌は書けないんですよね。

だからそこ、私、すごいアドバンテージだと思ってるんです
年を重ねることはそれだけ歌詞のテーマの幅が広がるし、
見つかる言葉も豊か
だろうなと。
なので、その歌詞の変化っていうのは、私の年齢の変化でもあるし、
そこで感じる感じ方の変化が反映されている
んだと思いますね。

作詞という部分で流行や時流などは意識されていますか?

✅竹内まりやさん回答
歌詞だけにとどまらず、その楽曲、音楽として私と達郎が常に目指してるのは、
その20年、30年経った時に色褪せない音っていうか、言葉だったり、 普遍性というのを
追求したい
と思ってるんですね。

だから、例えば、時代を反映した言葉というのは、もしかしたら盛り込むことはあると思う。
例えば、スマホであるとか携帯みたいなのは、40年前には使わなかった言葉ですけど、
そういうのを作詞には入るかもしれない、しれないですけど、
でもやっぱり音として、全体として聴いた時に、この何十年も持ちこたえる音にしたい
というのが私たち2人の共通目標
です。

そこは、「じゃあどういう楽器を入れたらそうなるのか」とか、
どういう言葉なら30年、40年経っても古くならないのか」ということを考えてるような気がする。
なんかアレンジはすごく重要なんですよ。
その場合、割と今の流行りの音を入れてしまうと2年後に古くなっちゃったりとかするので、
そこはすごく達郎が気を付けて音を作ってるところだと思う。

作詞で言う、言葉選びという部分でも、やっぱりそういう普遍性だから、
例えばどんな人にもこういう感情ってあるよねってど、こういう場合は男であれ女であれ、
その年老いてても幼なくても、こういう時ってこう感じるよねっていう共通の何か気持ち
きっとあると思っていて、それを言葉にした場合、どんな人にも当てはまるので、
それは多分届く言葉だろうなと思ってます。

だから、そういうことの普遍性というのはこだわっているかもしれない、
それとその一方で、すごく独りよがりというらしいんですけども、
独自の世界観があって、 これどういうこと言ってるんだろうかって思うような歌詞展開を
若い人たちがしてたり、私の年下のミュージシャンの人たちがそれはそれで面白いなと思うし、
私には絶対できないことです。

どういう意図で今この言葉をこう並べたんだろうかって、こう色々考えてみる面白さもある
それを私は担当してないだろうなと。
それは竹内まりやに皆さんが望んでるとは思わない。
そういう展開は人々がやってることですごいなと思ってる。
なんか色々あって面白いじゃない。いろんなスタイルがね

(スタッフさん)
今のお話お伺いしますと、
やっぱりどこがそのアーティスト竹内まりやというあの存在を俯瞰で見てらっしゃる…


(竹内まりやさん)
常にそれはあると思います
すごく客観視してて、例えば作曲する時でも、次のこの例えばアルバム入れる曲を
どういうものを歌わせたら面白いのかなって思ってるもう1人の人がいて、
今回は例えば ロックンロールの曲とか、もっと男っぽいバンドサウンドを歌わせようとか、
もう1人のなんかプロデューサー的な自分がいるんじゃないかなと。

zoppさんコメント
すげえなと思いました。

僕は作詞家なんで自分が40歳になっても、
従来の子の気持ちになって書かなきゃいけない方が遥かに多いんで
自分の等身大の年齢がほとんどない。
だから、そういう意味では、確かに同じ考え方が、どうしてもこの業界的に、
その表に出る人も裏にいる人も、なんか若い人がいいよねみたいな、
重宝されがちなのが、、なんかあるんですよ。

でも、なんか今竹内さんがおっしゃってるように、
ここから年を重ねるごとにもっと書けるものが増えるんだから、
もっと書きなさい
」と言われてるような気がしたね。
ちょっとね、そこがすごくなんか個人的に嬉しかったです。

竹内まりや_10年ぶりのオリジナルアルバム「Precious Days」

「歌を贈ろう」(2024年)

🎵「歌を贈ろう」竹内まりや(2024年)
・生田絵梨花 主演ドラマ「素晴らしき哉、先生!」主題歌。
・生田絵梨花がコーラスで参加。

✅キュウソネコカミ ヨコタシンノスケさんコメント
この曲を聴くと、竹内まりやさんは普遍的な、
みんなに届いてずっと残っていく曲を作るということを
矜持としている人
なんだと改めて感じます。

近年の音楽はバズってる反面、いろんな人を置いてけぼりにしているな
感じることもあります。
そんな中でこの曲は聴くと素直に歌とは素晴らしいものだと感じて
気持ちが救われたり、何かを頑張れたりするエネルギーになって
本当に歌を贈ってもらった気分です

✅川崎鷹也さんコメント
気づこうとすれば愛は見えてくる
この歌詞を聴いた時にハッとさせられました。
竹内まりやさんの曲の素晴らしさは、忘れてしまいそうな事
気づけ無さそうな事を思い出させてくれる所
だと思います。

僕は竹内まりやさんのこの曲から普遍的な良さやそのパワーを感じています。
竹内まりやさんは今の時代、皆に届く曲を作って書こうと思った時、
どういうことを意識していますか?
もしこの曲の中で何か意識されたポイントがあるのなら教えてもらいたいです

竹内まりやさん回答
この歌は「素晴らしき哉、先生!というドラマの主題歌として依頼されて、
生田絵梨花さんの主演ということで、まずその企画会議の時に
この世の中でダメダメなんだけど頑張ってる人を励ます歌にしてください」とおっしゃってて、

いろんな励ます歌を今まで書いてきたんですけど、
本当にストレートに歌を送って励ますというのが1番いいのかなと思ったんですね。

だとしたら、イクちゃんもすごい素晴らしいミュージカルスターであるし、
女優さんとしても素晴らしいですけど、いい声を持ってらっしゃるから、
私が、「例えば、コール&レスポンスじゃないですけど、私が歌いかけて
彼女がちょっと歌うみたいなことって可能性あるんでしょうか?
」と聞いたら、
彼女が歌ってくださるってことで。

それで、「あ、コレで出来た!」、本当に彼女を励ますっていうことで、
コール&レスポンスの歌にするっていうことですけど、
その普遍的なテーマとして、今の時代ってみんなすごく不安で、
私も含めてなんですけど、暗い時代だなってすごく思っているんですね。

何か、例えばSNSの世界では誹謗中傷が飛んでたり、コロナ禍を経た今、
それから世界の各地での戦争とか紛争とか、地震があったりとか、
もうすごく不安がある中で、みんなやはり精一杯生きている
ってことは
誰しも感じてることだと思うので、 そういう中で、歌というものがどのぐらい力が
あるか分からないんですけど、その歌を精一杯私は贈るから、
私、自分自身を励まそうと思ってるとこもあるんですけどね。
みんなを励まして、なおかつ、自分を励ます歌にしたい。
でも、「頑張ろう!」「イエイ!」という感じよりは、
ちょっと寂しい時には寄り添うかなっていうような歌で精一杯

だから一緒に歌ってっていうことで、「ららら」でイクちゃんが入ってくるというのは
いいかなと思い、一緒に心を1つにするみたいな、そういう曲になったからよかったかな。

竹内まりやさんの最後のお言葉

質問でね、そうやってアルバム聞いてくださって、
なおかつ質問投げかけてくださったことに対しても本当にありがたいですし、
さかいさんとzoppさんと本間さんにわざわざね、
こうやって集まってくださって、本当になんか光栄です。恐縮です

2回も特集していただいてありがとうございます。
皆さんによろしくお伝えください。
ありがとうございました。

(スタッフさん)
次の特集はまた…

(竹内まりやさん)
何年後でしょうかね…
10年は空けたくないです…(笑)

さかいゆうさんコメント
お酒飲んでないのに、酔ってます(笑)

ずっと、まりやさんの音楽とか声のファンではあるんですけど、
これ聞いて、動くマリアさん見てると、考え方まで全部ファンですね。私は…(笑)

大好きっすね!

SUPER EIGHT 大倉さん
なんかまりやさんの人柄が、すごく分かるVTRでしたね。
リスナーに対しての寄り添い方がすごい絶妙だなと思いました。

自分たちも励ましているけど
きばってこーぜ」とか
がむしゃらに行こうぜ!」とか

(横山さん)
前向き、前向き!」言うてんな(笑)

(大倉さん)
なんか図々しいかったかなと…(笑)
うーん、その絶妙な元気出してぐらいの感じに
日本中が救われてきたんだなっていうのがめっちゃわかりました
ね。

(横山さん)
それは言い方じゃ…「前向き。前向き…」(笑)

(村上さん)
アレンジ変えてください。本間さん(笑)

(本間昭光さん)
15分ちょうだい(笑)

次回予告

【次回予告】
2024年11月3日(日) よる11時15分~
GLAY特集

【アーティストゲスト】
鬼龍院翔(ゴールデンボンバー)、柳沢亮太(SUPER BEAVER)、亀本寛貴(GLIM SPANKY)

【トークゲスト】
足立梨花、山崎弘也(アンタッチャブル)

終わりに


竹内まりや特集

ごめんなさい!
正直、竹内まりやさんの曲
「元気を出して」「すてきなホリデイ」くらいしか
存じていなかったです。

今回の放送で紹介された下記の曲、
素晴らしすぎて、涙腺崩壊です。
「不思議なピーチパイ」
「カムフラージュ」
「いのちの歌」
「駅」
「マンハッタン・キス」
「人生の扉」
「歌を贈ろう」
一曲一曲がメロディ、歌声、歌詞、とても元気になれます。

特に「いのちの歌」「人生の扉」に出会えてよかったです。
音楽って素晴らしいですね。

zoppさんがお話された「その年代年代のらしい人」という表現もしっくりきました。

今回の放送でを見て、
竹内まりやさんのおやさしい素晴らしいお人柄にも感動ですし
なんか私自身のダメダメさに反省です。
とても浄化された気分になりました。
こういう方になりたい。素晴らしい方。

また、まりやさんと山下達郎さんの関係もステキすぎます。
互いを高め合う理想的なアーティストの姿を垣間見ることができました。
ほんと山下達郎さんは日本の宝ですね。

エイトジャムで特集してくださり本当にありがとうございます。
素晴らしいアーティスト、音楽に出会えて大感謝です。
(竹内まりやさん、もうすぐ70歳というのも驚愕です)

ほんと全人類、竹内まりやさんの曲を聴けば、
戦争なくなるんじゃないかなと思いました。
ほんと素晴らしい音楽をありがとうございます。

「EIGHT-JAM(エイトジャム)」さん、
いつも素敵なゲスト、素敵なテーマ、楽しい番組、誠にありがとうございます!


-EIGHT-JAM(関ジャム)